第77回世銀・IMF合同開発委員会 コミュニケ(ポイント)(平成20年4月13日)
| 第77回 世銀•IMF合同開発委員会 コミュニケ(ポイント) |
| 1. | 2008年4月13日 (日) にワシントンDCで会議を開催。 |
| 2. | 貧困層に配慮した持続可能なグローバリゼーションに貢献するとの世銀グループの目的を支持。次回会合での世銀の戦略枠組みの進捗をレビューすることに期待。IBRD資本を戦略的に見直し、開発目的での資本の有効活用に進展があることを期待。世銀グループ内の連携による相乗効果と分権化を強化する努力の重要性を強調。 |
| 3. | ミレニアム開発目標(MDGs)の達成状況をレビュー。貧困人口を半減するとの目標への進捗は順調だが、国、セクターにより進捗にばらつき。アフリカ諸国の多くはMDGsの達成は困難な状況。世銀を含むドナーに対し最貧国への支援を拡大することを慫慂。 |
| 4. | 人間開発MDGsは、貧困削減MDGsに比して目標が達成できないリスクが大きい。保健・教育サービスについてそのアクセス及び質の向上を要請し、保健、教育の成果は水、衛生、環境の取組みと強いリンクがあることを考慮した政策実施を要請。栄養不良問題の課題は食糧価格の上昇により更に困難に。 |
| 5. | 国際金融市場の動向による新興国・途上国への影響はこれまでのところ比較的軽微。穀物価格の高騰の影響は国ごとに区々。途上国では、多くの貧困層が食糧・エネルギー価格の高騰により深刻な影響を受けている。世銀とIMFに対し、途上国の要請に応え天然資源収入の管理に関するアドバイスを行うこと、ショックに脆弱な国に対し適時に政策・資金面での支援を行えるよう備えておくことを要請。世銀総裁が「世界の食糧に関する新政策」(New Deal for Global Food Policy)の中で、緊急支援と途上国の農業生産性向上に向けての中長期的施策を組み合わせることで飢餓と栄養不良に対する取組を強化すべく呼びかけたことを歓迎。国連世界食糧計画(WFP)に対して必要な支援を行うこと及び世銀グループが途上国の農業への関与を強化することを慫慂。 |
| 6. | 世銀に対し、マンデートの範囲内で、脆弱国や紛争後国について、その脆弱性や効果的な支援戦略などに関する国際社会の理解を促進することを要請。世銀が他の国際援助機関や現地機関との関係を強化することの重要性を強調。世銀が現場でより強力なプレゼンスを発揮し、革新的で迅速な資金・技術支援を用いた柔軟なアプローチを行うことが脆弱国支援の成功にとり重要。 |
| 7. | 援助資金の増加と開発効果の強化は引き続き重要。前例のないドナー貢献額の増加を示したIDA15次増資の成功を歓迎。IDAが、引き続きプラットフォームとして機能することを期待。援助資金に関する国際公約を達成することの緊急性に合意し、公約を達成していない国に対し公約を実施に移すよう要請。パリ宣言で示された援助効果の有効性向上の原則の実施のため更なる努力が必要。全ての援助主体に対し、国別開発モデルに沿った支援を行うこと、債務分析枠組みに沿った支援を行うことを要請。 |
| 8. | ドーハラウンドを野心的に発展させるため集中的かつ断固とした努力を行うことを強く支持。国家開発戦略の中に貿易を取り込むこと、物流の強化とサービスへのアクセス向上を促す「貿易のための援助」への支援を強化することの必要性を強調。 |
| 9. | 世銀グループの中所得国戦略の進展に向けて、貸出手法等についてのこれまでの改善及び現在進行中の取組を歓迎。世銀に対し、カントリーシステムの活用の促進、環境・社会セーフガードの質を低下させることなく業務の非金融コストを低減することを慫慂。 |
| 10. | 世銀のガバナンス戦略の着実な実施を歓迎。組織の透明性、内部統治、事業の信頼性と有効性、汚職対策、開発パートナーとの連携の強化等を提言しているボルカー報告の全面的な実施を期待。 |
| 11. | 世銀グループの気候変動戦略枠組みについてのコンセプトノートを歓迎。世銀グループの気候変動戦略枠組みを詳細に検討していく中で、気候変動に対応するための追加的な資金ニーズ、民間資金の動員、既存の資金手段と新資金手段との間の相互補完関係について更なる検討を行うことを要請。気候変動問題解決のための資金は、現在のODA資金規模に対して追加的なものでなければならないことを強調。気候変動に関する国連枠組み条約下での交渉プロセスが最も優先されることに留意しつつ、世銀の気候変動に関する戦略枠組みの検討の下で、国連、民間セクターを含む他の主要な関係者との間での役割分担について検討することを要請。エネルギーアクセスが引き続き開発における主要課題であることを認識しつつ、クリーン技術の促進、再生可能エネルギーの活用、技術移転、研究開発を促進するとの世銀グループの目標を支持。クリーン・テクノロジー基金を含む、気候変動対策のための新基金の設計、ガバナンス、資金源について現在検討が進められていることを認識。借入国のニーズに応える気候変動戦略枠組みの策定のため、関係者との協議が進められていることを歓迎し、次期会合で本枠組みを議論することを期待。 |
| 12. | IMFクォータ改革に関するIMF専務理事の報告を歓迎。開発機関という明確な世銀のマンデート、全ての途上国・体制移行国のボイスと参加を高める重要性に留意しつつ、世銀に対して、ボイスと参加に関する全ての課題に関する作業を進めることを慫慂。全ての加盟国と十分協議を行うことを期待し、2009年春の開発委員会までに包括的パッケージについて合意することを目標に、今年秋の開発委員会までに理事会から具体的なオプションが提示されることを期待。 |
| 13. | 次回開発委員会は2008年10月12日にワシントンDCで開催。 |
| (以上) | |
