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第76回世銀・IMF合同開発委員会 コミュニケ(ポイント)(平成19年10月21日)

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第76回 世銀•IMF合同開発委員会 コミュニケ(ポイント)
(2007年10月21日 於ワシントンD.C.)

 

1.

本日、2007年10月21日、日曜日、ワシントンDCで会議を開催。
   
2. 世銀の長期戦略に関する議論を歓迎。貧困層に配慮した持続可能なグローバリゼーションという概念が、ミレニアム開発目標(MDGs)の達成を含む、経済成長促進と貧困削減という世銀のミッションを導く目標たりうることを認識。世銀理事会のガイダンスの下、関係者とよく相談しながら戦略的枠組みを検討するという総裁のコミットメントを歓迎、次回会合での進捗に期待。世銀グループの各機関の強みを基に、機関間の連携強化を図る努力の重要性を強調。
   

3.

アフリカを中心とする最貧困層の生活水準の向上と能力強化への支援、脆弱国や紛争の影響を受けた地域に対する関与の強化が長期戦略の主な要素であるべきことに合意。男女平等(gender equality)と女性の権利が持続的な貧困削減のために重要であることに留意。世銀は引き続き中所得国のニーズに応えることが必要。IBRD融資の条件の緩和と簡素化を歓迎。融資の非金融コストの低減に向けての更なる進捗を要請。
   

4.

国際公共財における世銀の役割に関する報告を歓迎。国際公共財のアジェンダを、国レベル・地域レベルで被支援国の開発プログラムに組み入れるべきとの意見を歓迎。世銀が比較優位を踏まえ、他の国際機関と密接に連携し、制度のすき間を埋め、グローバルな課題に選択的に関与することの重要性を強調。革新的な資金メカニズムの重要性を強調。開発政策における知見の仲介者としての役割を強化することを促進。
   
5. 世銀が最近発表した保健セクター、金融セクターの支援戦略を歓迎。ガバナンスと反腐敗戦略の実施の重要性を強調。
   

6.

多くの低所得国が開発戦略を強化し、政策・制度面での改革を進めたことを歓迎すると共に、それらの国が援助吸収能力を高めたことを認識。途上国の貧困削減戦略を、民間主導で万人が裨益する力強い経済成長を重視したものとすると共に、予算との結びつきを強め、効果的に実施することの必要性を強調。被支援国の強いオーナーシップに基づく国別開発モデルが援助効果の向上と調和化を推進するために極めて重要であることを再確認。
   

7.

ドナーに対して、援助拡充のコミットメントを果たし、援助の予測可能性を向上させ、ミレニアム開発目標(MDGs)の達成に必要な資金ギャップを埋めることを要請。GNI比0.7%というODA増額目標の達成に向けたドナーの具体的な努力を慫慂。新興ドナー等による援助資金と開発に関する知見に対する貢献を認識しつつも、援助資金等の効果の発現には、被支援国の優先課題に対応するドナー間の協調と債務持続性枠組みに対する債権国のコミットメントが必要であることを強調。IDAが、国際的な援助構造における援助協調のプラットフォームとしての役割を果たすために、IDA15次増資の成功の必要性を強調。IBRDとIFCの利益からのIDAに対する多額の貢献を歓迎し、民間セクター開発におけるIDAとIFCの連携強化を提案。
   

8.

世界経済は引き続き力強く成長を続けており、最近の金融市場の混乱の途上国への直接的影響は比較的限定的。各国政府が、引き続き手堅い経済運営を行うことを促すと共に、世銀とIMFがこのような各国の取組みを支援し、モニターするよう要請。
   

9.

クリーンエネルギー投資枠組みの実施の進捗を歓迎。成長のためのエネルギーアクセス向上の重要性を認識。サブサハラアフリカと最貧困層を中心として、近代的な、費用対効果に優れ、クリーンなエネルギーへのアクセス向上支援の強化を要請。省エネと再生可能エネルギー、及びそれに関連する知識と技術の開発と普及への取組の強化を要請。
   

10.

気候変動の原因と影響への対応には多くの課題が存在することを認識し、途上国が貧困削減を行うと同時に気候変動への適応と低炭素型の成長を達成する努力を支援する世銀グループの戦略枠組みを策定することを要請。世銀グループが比較優位を踏まえて他の開発パートナーとの連携を強化し、地球環境ファシリティ(GEF)等の譲許的資金を含む官民の資金導入に触媒的役割を果たすことを慫慂。「グローバルモニタリングレポート2008」が環境の持続可能性に焦点を当てていることを歓迎。
   

11.

HIPCイニシアティブとマルチ債務救済イニシアティブ(MDRI)の実施の進捗を確認。非パリクラブ債権者、商業債権者を含む全ての債権者に対して公平原則に基づきこのイニシアティブに参加する必要性を強調。債務指標の改善にも関わらず、多くの重債務貧困国にとって債務累増のリスクが長期的な債務持続可能性の維持にとって重要な課題と確認。重債務貧困国の債務累増を防ぐために、世銀とIMF共同で実施する債務持続可能性の判定に基づき健全な貸付及び借入の判断がなされること、及び公的債務管理強化の重要性を強調。
   
12. 開発に配慮したドーハラウンドの合意に向けた努力の加速化への強い支持を強調。世銀・IMFの提案に沿って、貿易のための援助への支援を強化しつつ、貿易と競争力を国家開発戦略に組み込む必要性を強調。
   

13.

ボイスと参加のペーパーを歓迎。包括的な改革案への政治的なコンセンサスを得るためには関係者との更なる協議が必要であることを認識。進捗に応じて速やかに報告がなされることを期待。
   

14.

世銀理事会が、事務局と協力して世銀のガバナンスに関する主要な項目について引き続き見直しと改革を行うことを歓迎。
   

15.

世銀とIMFの協働に関する外部委員会レポートのフォローアップとして世銀とIMFが策定した共同マネジメントアクションプランに留意。
   
16. ゼーリック氏が世銀の新たな総裁に就任したことを歓迎。ウォルフォヴィッツ氏の世銀への貢献に感謝。ラトIMF専務理事のリーダーシップに感謝、後任のストロス・カーン氏の選任を歓迎。
   
17. 次回開発委員会は2008年4月13日にワシントンDCで開催。
 

(以上)