第72回世銀・IMF合同開発委員会 コミュニケ(ポイント)(平成17年9月25日)
| 第72回 世銀•IMF合同開発委員会 コミュニケ(ポイント) |
| 1. | 「開発の年」における、先週の国連サミットを始めとする一連の主要な会議を背景に今般の開発委員会を開催。グレンイーグルズでのG8サミット等を通じ、開発アジェンダに関するコンセンサスの構築・深化に大きな進展が見られた。我々は、援助の実施及び優先順位付けに焦点を当てて議論。 |
| 2. | ミレニアム開発目標(MDGs)を含む国際的に合意された開発目標の実現に対する我々の支援を確認。多くの途上国における政策の強化が、多大な追加的援助や債務救済のコミットメント、援助効果向上の取り組みを伴ってなされていることを評価。多くのドナーによるODAのGNP比0.7%目標達成に向けたタイムテーブル策定の結果として利用可能となる開発資金が増加したことを歓迎。国連サミットで求められたように、未だそれを行っていない先進国については、各国のコミットメントにしたがって、この点に関する具体的な努力を行うことを慫慂。予防接種のためのIFF(IFFIm)の立ち上げ、航空券課税実施の提案に関する一部の国々の取組に留意。これらのイニシアティブと、各国別のパフォーマンスに応じた援助との整合性を確保するため、適切な場合に世銀がその実施を助けることを期待。援助のブレンディング及び事前買取制度(Advance Market Commitment)に関する取組についても留意。 |
| 3. | 援助の質の改善が、援助量の増加と同様に重要。パリ宣言に基づき、明確な指標と目標の設定に向けて進展が見られることを歓迎。増加した援助の実施と質の改善を図るため、世銀に対し、OECD開発援助委員会(DAC)を始めとするパートナーとの協働を慫慂。 |
| 4. | 成長の促進、貧困削減、MDGs達成に向けたアフリカ諸国の取組を支援する、世銀のアフリカ・アクション・プランを歓迎。本アクション・プランは国家の能力構築とガバナンスの改善、成長の源泉の強化、成長の成果の共有、に適切に焦点を当てている。民間セクター育成、雇用創出、輸出促進、インフラ整備、農業生産性の向上、人材育成、能力構築及び地域統合の促進を目指す包括的なアプローチを評価。開発効果が潜在的に高いことが見込まれる国・プログラムに対してより多くの援助を戦略的に集中するための、IDAの枠組みと整合的かつそれを補完する新たなメカニズムについて更なる分析を要請。アクション・プランに関し、2007年以降にグローバル・モニタリング・レポートとあわせて定期的な報告がなされることを歓迎。 |
| 5. | 適格な重債務貧困国(HIPCs)が国際開発協会(IDA)、アフリカ開発基金(AfDF)、国際通貨基金(IMF)に対して有する債務を100%削減するG8提案を歓迎。IDAへの資金支援が既存のコミットメントに追加的、かつIDAの財務の健全性とキャパシティの維持に資するようにすることを核とするパッケージの必要性に合意。資金拠出のあり方、技術的事項、負担割合を含むパッケージが、確実な便益をもたらすことを確信。債務救済の全費用をIDAに補填するよう資金を確保することをドナーに慫慂。世銀総裁への書簡におけるG8によるコミットメントの表明を歓迎。世銀が資金補填のスケジュール、ドナー貢献のモニタリング・システムを早急に準備することを要請。このような考え方に基づき、我々は上記パッケージへの支持を表明し、実施に必要な全ての準備のための措置を世銀が取っていくことを求めた。 |
| 6. | HIPCイニシアティブの進捗をレビューし債務救済の進展を評価。現在の資金ギャップを埋める必要性に留意するとともに、全ての債権者のイニシアティブへの参加を慫慂。イニシアティブ実施のための貢献は、他のIDAへの貢献に対し追加的になされる旨の既存の合意の重要性を確認。イニシアティブ適格国の最終リストが2006年初頭に提出されることを期待。 |
| 7. | 時宜を得た野心的なドーハ開発アジェンダの成果が、途上国がMDGs達成に必要な経済成長を達成するために必要。香港閣僚会合に向けて先進国がリーダーシップをとることを慫慂。農産品貿易政策の大幅な改革、工業製品・サービスの市場開放、貿易のための援助(aid for trade)の強化の重要性、を強く認識。貿易関連の技術支援のための統合フレームワーク(Integrated Framework)の強化にかかる提案を支持。地域的或いは国を跨ぐような援助ニーズに対応するための既存のメカニズムが十分かを検証し、新たなメカニズムを必要に応じ検討することを世銀・IMFに要請。IMFと世銀に対し、貿易関連の支援の要請を各国のプログラムへの支援に統合させていくことを要請。 |
| 8. | インフラ投資の拡大は、教育と保健の強いプログラムと共に成長と貧困削減の鍵。インフラ・アクション・プランの実施等を歓迎。財政支出の成長やMDGs達成に対する影響に関する報告を引き続きIMFと協力しつつ世銀が作成し、次回会合に提出することを期待。 |
| 9. | コンディショナリティの合理化及びオーナーシップ強化のための原則を支持するとともに、その国レベルでの実施のモニタリング、来年の会合での報告を要請。低所得国支援における世銀とIMFの協力強化を慫慂。 |
| 10. | 世銀・IMFによる貧困削減戦略アプローチによる、途上国の開発アジェンダへのリーダーシップ強化、明確かつ一貫した政策策定の促進、等への貢献に留意。途上国が政策・国内資源動員ガバナンス等を改善させ、ドナーが予測可能かつ調和化された支援を実施することが今後とも必要。 |
| 11. | 気候変動の影響を緩和・適応し、エネルギー効率化及び再生可能かつ低コストのエネルギーへのアクセスの改善につき加盟国を支援するための、地球環境ファシリティ(GEF)を含む世銀の努力を支持。グレンイーグルズ・サミット行動計画のフォローアップ等についての努力を歓迎。次回会合における、パートナー国・機関との対話及び投資枠組みの策定の進捗報告を期待。 |
| 12. | 途上国及び移行国の声(voice)の強化の重要性を認識。IMFのクォータ見直しに関する進展を考慮に入れつつ政治的コンセンサスの構築に向けて更に議論を続けていく。 |
| 13. | 過去4年間にわたり開発委員会の議長を務めたトレバー・マニュエル氏に謝意を表し、後任のアルベルト・カラスキージャコロンビア財務大臣を歓迎。開発委員会事務局長としての任期を終えたトム・バーンズ氏に対しても謝意を表明。 |
| 14. | 次回開発委員会は2006年4月23日にワシントンで開催。 |
| (以 上) | |
