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新宮澤構想に基づくフィリピン支援について

 

平成11年1月15日

大蔵省

 

  1. 宮澤大蔵大臣は、フィリピン政府の経済改革努力を支援するため、「アジア通貨危機支援に関する新構想―新宮澤構想―」に基づく資金支援を前向きに検討している旨、エスピリトゥ・フィリピン財務長官宛て表明した。フィリピン向け支援は、総額14億米ドル相当円であり、支援内容は、[別紙]のとおりである。

  1. 今回の資金支援は、フィリピンの要請に応え、新宮澤構想に基づいて行う支援の第1弾である。我が国としては、引き続きフィリピンのさらなる資金ニーズを精査し、日本輸出入銀行の保証機能の活用を含め、適切な支援を行うことを検討していく。

  1. 我が国は、フィリピンが日本の支援を活用して現下の経済困難を克服し、可及的速やかに再び成長路線に復帰することを期待している。

(以上)

 

連絡・問合わせ先

 

    大蔵省国際局開発機関課 第2係

    電話:03-3581-4111 (内線 2913)

       03-3580-3238(直通)

 

 


 

[別紙]

 

フィリピン向け中長期資金支援

 

 

支援機関

支援内容

支援金額

[日本輸出入銀行] 電力部門改革プログラム融資:3億ドル相当円

アジア開発銀行の同種プログラム融資(理事会承認済)との協調融資
[日本輸出入銀行] 銀行システム改革プロジェクト融資:3億ドル相当円

世界銀行の同種プロジェクト融資(理事会承認済)との協調融資
[日本輸出入銀行] 電力部門改革プログラム融資:5億ドル相当円

フィリピン開発銀行を通じた民間部門育成ツー・ステップ・ローン
[海外経済協力基金] メトロ・マニラ大気汚染改善プログラム融資:3億ドル相当円

アジア開発銀行の同種プログラム融資(理事会承認済)との協調融資