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 新宮沢構想に基づくタイ支援について

 

平成10年12月16日

大蔵省

 

    1. 大蔵省は、タイ政府の経済改革努力を支援するため、「アジア通貨危機支援に関する新構想-新宮澤構想-」に基づく資金支援を前向きに検討している旨タイ政府宛て表明した。タイ向け支援は、総額18.5億米ドル相当円程度である。タイ向け資金支援の内容は、[別紙]のとおり。

 

    1. また、上記以外にも、通商産業省が、現在、5億ドル相当円程度の貿易保険の支援を前向きに検討している。

 

    1. 今回の資金支援は、タイの要請に応え、新宮澤構想に基づいて行う支援の第1弾である。大蔵省としては、引き続きタイのさらなる資金ニーズを精査し、日本輸出入銀行による保証機能の活用を含め、必要に応じて適切な支援を行うことを検討していく。

 

  1. 大蔵省は、タイが日本の支援を活用して現下の経済困難を克服し、可及的速やかに再び成長路線に復帰することを期待している。

 

(以上)

 

[別紙]

 

タイ向け中長期資金支援

 

支援機関

支援内容

支援金額

[日本輸出入銀行]経済金融構造改革融資:最大6億ドル→世銀の経済金融調整融資(II)[検討中]と同額の協調融資予定
[日本輸出入銀行]製造業支援ツー・ステップ・ローン:7.5億ドル程度
[海外経済協力基金]経済復興&社会セクター・プログラム・ローン:2.5億ドル程度
[海外経済協力基金]農業セクター・プログラム・ローン:2.5億ドル程度→ADBの農業セクター・プログラム・ローン[検討中]と同額の協調融資予定