第11回日中韓財務大臣会議 共同メッセージ(ポイント)(2011年5月4日 ベトナム・ハノイ)
- 日本、中国、韓国の財務大臣は、2010年5月4日、ベトナム・ハノイにおいて第11回日中韓財務大臣会合を開催した。現下のマクロ経済・金融情勢、地域金融協力その他共通の関心事項について意見交換した。
- 我々は、3月に日本を襲った震災と津波に関し、日本国民に深い哀悼を表明した。韓国及び中国の大臣は、この危機後の復旧と復興に対する日本政府の努力を支持した。日本の大臣は、中国及び韓国からの支援に深く感謝の意を表すとともに、最近の状況について説明。
- 域内の経済は、世界金融危機を切り抜けた後、堅調な内需と輸出の回復により力強い成長を遂げてきている。しかしながら、我々は、域内が直面している、インフレの上昇や、一次産品価格の上昇、及び域内への資本フローの変動性の増大等課題に留意。さらに、中東・北アフリカ地域における出来事や日本の地震の影響等の不確実性も存在。我々は強固で持続可能かつ均衡の取れた経済成長を達成するため、適切なマクロ経済政策の実施と協力の強化を継続する。
- 我々は、ASEAN+3財務大臣プロセスにおける地域金融協力の進展を歓迎し、引き続き協力していくことを再確認した。我々は、AMROの設立を歓迎。我々は、AMROの監視機能の強化が、域内の金融危機を防止する効果的なツールであり、モラルハザードを回避する重要な鍵であるという認識で一致し、AMROの監視機能を更に強化する方策を共に求めていくことに合意した。
- 我々は、将来の地域金融協力の強化について議論した。我々は、地域における危機予防機能について研究を開始する重要性を強調した。我々は、G20ソウルサミットにおいて合意された通り、アジアの地域金融枠組みとIMFとの連携を強化することにより、国際通貨システムの改善に貢献することにコミットした。
- 我々は、アジア債券市場育成イニシアティブ(ABMI)の更なる改善策を検討することに合意した。ABMIは、域内の債券市場の促進とダブルミスマッチの軽減に有効であり、地域の金融危機を防ぐことに貢献した。我々は、力強く、持続可能で均衡の取れた危機後の域内経済の成長を支援するため、ABMIが資本市場も対象とする可能性について議論が行われることを期待する。また、我々は、クロスボーダーの証券取引の促進と、域内の債券市場の更なる発展の貢献策に関し、域内決済機関(RSI)設立の研究を含め、議論を深めることに合意した。我々は、将来のASEAN+3金融協力として可能性のある新たな優先分野として、ADBからの支援を適宜得つつ、域内のインフラ金融、災害リスク保険、域内貿易決済における現地通貨の使用の研究を開始することに合意した。
- 我々は、3カ国間の協力と、本会合の実り多い結果を評価。また、日中韓財務大臣会議プロセスが、今後とも、政策対話の向上と将来への協力のための効果的な枠組みであると認識。
