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20か国財務大臣・中央銀行総裁会議声明(2012年4月19日、20日 於:米国・ワシントンD.C.)

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  1. 我々、G20の財務大臣・中央銀行総裁は、我々の首脳から我々に与えられた指示の達成に向けた進捗を評価するとともに、経済・金融面での現在の課題に対処し、強固な成長と雇用創出を促進するために、会合した。

  2. 最近の経済動向は、我々が前回の会合以降に実施したいくつかの重要な政策措置により支えられ、世界的に緩やかな回復の継続を示している。ほんの数ヶ月前に世界経済が直面していたテール・リスクは、後退し始めている。しかし、2012年の成長見通しは依然として緩やかであり、デレバレッジは消費と投資の成長を抑制しており、欧州における金融市場のストレスなどを受けボラティリティは高止まりし、下方リスクはなお根強い。こうしたことから、我々はこうしたリスクを更に減らすことに引き続きコミットしている。公的部門及び民間部門における高水準の債務、構造改革の必要性、不十分な世界的なリバランス、及び、根強い失業と発展度合いのギャップは、引き続き中期的な世界の成長見通しにとって、重しとなっている。多くの国で失業や債務が高い水準にある中で、成長と雇用創出を支えること、構造改革、中期的な財政の持続可能性の回復、及び、世界的なリバランスの促進は、依然として我々のコミットメントの中核にある。加えて、投資の保護は世界経済の回復にとって重要であり、我々は、カンヌでの我々の首脳による指示に従って、保護主義を回避するというコミットメントを再確認する。高い石油価格に警戒しつつ、G20メンバーは、必要に応じて更なる措置を実行する用意があり、そして十分な供給を確保するとの産油国のコミットメントを歓迎する。

  3. 我々は、成長と雇用のためのカンヌ・アクションプランにおいて確立されたコミットメントの実施を進展させてきた。我々はまた、強固で持続可能かつ均衡ある成長という我々が共有する目標と整合的な追加措置をとってきた。これらのコミットメントは依然として完全に意義を有する。完全かつタイムリーな実施が重要であるが、更なる取組みが必要である。我々は今日、カンヌで首脳により指示されたように、我々のコミットメントの実施に対するモニタリングを強化するために実行されるアカウンタビリティ評価の主要な要素に合意した。我々はまた、財政、金融セクター、構造、金融及び為替、貿易及び開発を含む更なる政策措置のための主要な優先分野に合意した。これらは、我々の首脳が6月に表明するロスカボス・アクションプランに反映されるべきである。我々は、G20フレームワークがどのように雇用創出に貢献するかについての国際機関による暫定的な報告書に留意する。最終報告書はロスカボス・サミットで提示されるだろう。成長、インフラ金融、雇用及び社会的包摂を高めることが我々の全ての取組みの核心にあるため、これらは重要なイニシアティブである。

  4. 我々は、国際金融の安定を確保するために必要な行動をとることに引き続きコミットしている。我々は、幅広い改革努力の一環としての欧州のファイアーウォールを強化するためのユーロ圏諸国による3月の決定、及び、中央銀行のスワップ・ラインが利用可能であることを歓迎する。本日我々は、IMFCとともに、危機の予防と解決のためにIMFの資金基盤を拡大するとの合意に達した。これは、多数の国々を含む、幅広い国際協調のための努力の成果である。2010年改革における増資に加えて、IMFの利用可能資金を増加させるという確実なコミットメントは4300億ドルを上回っている。この資金はIMFの全ての加盟国に利用可能であり、いかなる特定の地域にも限定されるものではない。この資金は、時限的なバイ融資や債券購入契約を通じて、IMFの一般資金勘定に提供されるだろう。仮にこれらの資金の使用が必要となった場合、十分なリスク緩和策、コンディショナリティ、及び、公的な貸し手の間の負担の分担が、理事会の承認に従って適用されるだろう。この取組みは、各国及び各地域において過去数ヶ月とられてきた構造政策、財政政策及び金融政策上の措置とともに、国際金融の安定を守り、世界経済の回復をより確実なものにするという国際社会のコミットメントを示すものである。

  5. 我々は、2010年のガバナンス・クォータ改革を、2012年のIMF/世銀年次総会までに完全に実施するという我々のコミットメントを再確認した。我々は、2013年1月までのIMFクォータ計算式の包括的見直し、及び、2014年1月までの次期クォータ一般見直しの完了に向けて引き続き貢献する。我々は、クォータの配分は、ダイナミックな新興国・途上国の力強い成長によって大きく変化している、IMF加盟国が世界経済に占める相対的な地位を、より良く反映すべきことを再確認する。

  6. 我々は、IMFのサーベイランスについての最近の進捗を歓迎し、現在のサーベイランスの枠組みが大幅に強化されるべきことに合意する。このプロセスは、各国の政策からの波及を含む、世界的安定・国内的安定・金融安定に焦点を当てた、バイ及びマルチのサーベイランスのより良い統合を達成する助けとなるべきである。これは、4条協議を注意深く利用することにより達成され得る。我々は、統合されたサーベイランス決定に関する検討を前進させるIMFによる進捗を歓迎し、その決定のためのプロセスを支持することにコミットする。我々は、為替政策についての厳格なサーベイランスの重要性を強調するとともに、適切な場合には、対外的な安定に影響を与えうる世界的な流動性、資本フロー、資本勘定に関する措置、外貨準備、財政政策、金融政策、金融セクター政策を含め、サーベイランス活動の対象を拡大することを支持する。我々は、対外セクター報告書を作成するための進行中の作業を歓迎する。この報告書は、マルチラテラルな分析を強化し、サーベイランスの透明性を向上させるだろう。我々はまた、効果的なサーベイランスには、政治的なオーナーシップと実効性が重要であることを認識するとともに、IMFCが全てのIMF加盟国による積極的な参加を促進する役割を有していることを認識する。我々は、IMFに対し、独立評価機関(IEO)により特定された、効果的なサーベイランスを制約する問題に対処するよう求める。

  7. 我々は、ロスカボス・サミットを見据え我々のコミットメントを果たすため、2012年2月のコミュニケにおいて示された我々の金融規制改革アジェンダの実施状況について進捗を評価し、また、金融規制改革アジェンダを我々の合意したタイムテーブルに従って、国際的に整合的かつ無差別的に遂行することによる、共通の国際基準への我々のコミットメントを再確認した。我々は、金融安定理事会(FSB)とバーゼル銀行監督委員会(BCBS)による、システム上重要な金融機関(SIFI)の枠組みを国内のシステム上重要な銀行(D-SIBs)に広げていくための方式についてのこれまでの作業に留意し、この作業の2012年11月までの完了を期待する。また、潜在的なシステミック・リスクを軽減するための、シャドーバンキング・システムの監視・規制の強化に関するFSBの進捗状況報告書を歓迎し、FSBの2012年末までの最終提言を期待する。我々は、FSBのキャパシティ、資源及びガバナンスに関する作業部会における、BISとの強固なつながりを維持しながらFSBにより永続的な組織基盤を与えるための作業を支持し、首脳達が2012年6月に当作業部会の提言を受け取ることを期待する。我々は、標準化された全ての店頭デリバティブは適切なセーフガードを有する中央決済機関(CCPs)において決済されるべきである、というコミットメントを2012年末までに達成するために、当局が中央清算機関の基準および要件について十分な情報のもとで決定を行えるよう、FSBにより調整されている、中央清算機関の国際的枠組みを支えるセーフガードを提供するための作業を、合意された店頭デリバティブ改革の達成における重要な要素として支持する。我々は、国際的に受け入れられる質の高い会計基準への収斂を実現するための、国際会計基準審議会(IASB)と米国財務会計基準審議会(FASB)による努力を支持し、質の高い単一の国際的な会計基準を実現するために、遅くとも2013年半ばまでに重要な収斂プロジェクトについての基準を公表する、という目標を達成するよう両審議会に促す。我々は、FSBがIMF・世界銀行と共に調整している、合意された規制改革が新興市場及び発展途上経済に意図せざる結果をもたらし得る程度を特定するための研究の完了を期待している。我々は、取引主体識別子(LEI)に係る国際的なガバナンス枠組みに関するFSBの作業を支持し、国際的なLEIシステム設立のための6月のFSB提言を期待する。我々は、中央清算されない店頭デリバティブの証拠金について、国際的に整合的な基準を市中協議用に2012年6月までに策定する作業を支持する。

  8. 我々は、全ての国に対して、透明性に関するグローバル・フォーラムに参加し、多国間共助条約に署名することを再度求める。我々は、作業の進展、新たな一連のレビュー、及び包括的な情報交換を改善するための必要なステップに関する、ロスカボス・サミットに向けた経済協力開発機構(OECD)の中間報告書を期待している。我々は、監督・規制上の情報交換及び協力の基準の遵守に関する、FSBにおける継続中の作業を歓迎する。我々は、マネー・ローンダリング、テロ資金供与、及び大量破壊兵器拡散への資金供与と戦う国際的な努力を支えるため、FATFのマンデートの更新を支持する。

  9. G20の金融規制改革アジェンダの重要な補完項目として、我々は、カンヌで承認された、2011 年の金融包摂に関するグローバル・パートナーシップ(GPFI)報告書にある5つの提言を完遂し、金融包摂のアジェンダを具体的な成果を目指して進めていくことに合意した。また、国家、政策立案者及び利害関係者が、金融サービスへのアクセスに関する進展を国際的に測定し、継続的に追跡することに、国際的な努力の焦点を当てる助けとなる、G20金融包摂基本指標集を、ロスカボス・サミットにおいて首脳に提示することに合意した。我々は、ロスカボス・サミットにおいて、「金融包摂に関するG20ピア・ラーニング・プログラム」の下、金融包摂のための国内調整のプラットフォーム及び戦略にコミットすることに意欲的なG20及び非G20の国々の努力を認める。また、GPFIの実施パートナー、国際連合(UN)を含むその他利害関係者、及び二国間援助のドナーによる、協調支援、政策アドバイス、技術支援といった現在行われている努力とその重要性を認めるとともに、金融包摂を支援する国家戦略の立案・実施及びデータ・イニシアティブへの彼らの継続的な支援を求める。金融教育については、我々は、OECD、金融教育に関する国際ネットワーク(INFE)及び世界銀行がこのトピックに関して行ってきた作業の重要性と妥当性を認識するとともに、金融教育に係る国家戦略に関するOECD・INFEハイレベル原則が、ロスカボス・サミットにおいて、我々の首脳による検討のために提示されることを期待している。金融消費者保護のアジェンダを前進させるために、我々は、市場行動を所掌する金融当局の国際的なネットワークとして、国際金融消費者保護ネットワーク(FinCoNet)の重要性を認識する。我々はまた、金融消費者保護に関するG20・OECDタスクフォースに対し、カンヌにおいて承認されたハイレベル原則の実施を支援するための効果的なアプローチをFSBと共に策定するよう求めるとともに、このプロセスへの積極的な参加の重要性を認識する。我々は、女性が金融サービス及び金融教育にアクセスできることの必要性を認識し、GPFI及びOECD/INFEに対し、女性が直面し得る追加的な障壁を特定するよう求める。

  10. 我々は、一次産品価格の過度の変動が成長に与えるマクロ経済的な影響の評価、及び、このような影響を緩和するために、各国の状況に応じて各国が検討しうる政策の選択肢の特定において、国際機関の参加を歓迎する。我々は、これらの政策の選択肢と、我々の国内のアジェンダへの含意について、ロスカボスで首脳に報告する。

  11. 我々は、エネルギー市場の透明性と機能を拡大させるとの我々のコミットメントを再確認する。我々は、データ・イニシアティブ共同機構(JODI)石油データベースを改善し、同様の原則をJODIガスに適用するために作業する。また、我々は、最貧困層に焦点を当てた支援を行いつつ、非効率な化石燃料補助金の合理化と段階的な廃止を中期的に進めるために作業する。我々は、これらの進捗について、ロスカボスで我々の首脳に報告する。我々は、11月の我々の次回の会合における、一次産品デリバティブ市場の規制及び監視のための原則の実施についてのIOSCOの進捗報告に期待する。我々は、価格報告機関の機能と監視についてのIOSCOによる協議を歓迎し、それらの新たな提案についてのロスカボスにおける首脳に対するアップデートを期待する。

  12. 我々は、グリーン成長政策と持続可能な開発政策を構造改革のアジェンダに加えることに関するOECD、世界銀行、国連による暫定的な報告を受け取った。我々の首脳に提示される最終版を期待している。我々は、グリーン成長と持続可能な開発を構造改革のアジェンダに統合するための現在の行動について、G20各国が自発的に自己申告していることを歓迎する。

  13. 我々は、効果的な資金動員の方法を検討するためのG20スタディ・グループを設立することにより、気候変動資金に関する作業を継続するとともに、気候変動に関する国際連合枠組条約(UNFCCC)の目的、規定、原則を考慮しつつ、緑の気候基金の稼動プロセスを支援する。

  14. 我々は、災害リスク管理(DRM)の促進に関するG20各国の貢献と参加に感謝する。また、我々は、ロスカボスで我々の首脳に提出される各国の経験集を準備するための、そして、災害リスク管理実施のためのリスク評価と金融戦略を促進することを目的とした自発的な枠組みを11月までに作成することに向けた、世界銀行、OECDが国連の支援を受けて行ったこれまでの取組みを歓迎する。