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共同プレス・ステートメント 宮澤蔵相・ストロス=カーン蔵相(於フランクフルト、1999年1月15日)

 

共同プレス・ステートメント

宮澤蔵相・ストロス=カーン蔵相

於フランクフルト、1999年1月15日

 

 宮澤蔵相とストロス=カーン蔵相は、1月15日、アジア・ヨーロッパ蔵相会合の合間に会談した。両蔵相は、本会合の成功のために協力することで合意した。

 両蔵相はブラジルに関して意見交換を行い、IMF及びブラジル当局と緊密に連絡を取り合っていくこととした。

 両蔵相は、世界経済の健全な発展を達成するために、国際通貨・金融システムの改善が必要であると合意した。両蔵相は、他のG7諸国と協力し、主要な新興市場諸国を交えながら、以下のような方策の検討を積極的に推進していく。

 両蔵相は、投機的な短期資本の過度の変動が、国際通貨・金融システムの最近の混乱の原因の一つであったとの認識のもと、金融監督の強化が必要であるとの認識で一致した。特に、ヘッジ・ファンドに投融資を行っている金融機関への適切なプルーデンシャル規制や報告義務の導入、及びヘッジ・ファンド自体への適切なディスクロージャーや報告義務の導入の可能性の検討が必要であることで合意した。1998年10月に米ドルが急激に下落した際にヘッジ・ファンドが果たした役割を考えると、こうした方策は主要通貨間の為替相場の一層の安定のためにも有益であろう。両蔵相はまた、オフショアセンターに透明性やプルーデンシャル規制に関する国際的に合意された基準を遵守させるための更なる作業が必要であると合意した。

 金融監督に係る論点に関する作業においては、主要な国際的規制団体が、IMF、世銀、及び主要な金融市場を有する諸国の規制当局とともに、金融監督に関して定期的に協議することが有益であろう。この文脈において、両蔵相は、独ブンデスバンクのティートマイヤー総裁より近く出される予定の金融監督強化のための提案への期待を表明した。

 両蔵相はまた、IMFのプログラム及び手続きを改善することが必要であることで合意した。最近の経験は、IMFが個々のプログラム国の状況に対しより一層注意を払えば、経済調整プログラムの効果を更に高めることができるであろうことを示している。両蔵相は、ブレトン・ウッズ機関の政治的なリーダーシップを強化することが望ましいこと、このためIMF及び世銀の暫定委員会及び開発委員会が改革されるべきであること、で合意した。

 両蔵相は、ユーロ発足後の為替市場の見通しについて議論し、その安定が重要であることを強調した。この文脈において、両蔵相は、過度の変動を抑制する一方で、参加国の経済状況を反映して必要な柔軟性を維持するような、主要通貨間の為替相場制度の創設の可能性を検討する必要性に留意した。両蔵相は、過度の変動を回避するために、為替相場の動向を一層注意深くモニターし、必要に応じ協力して市場における行動をとっていくことを再確認した。