第7回ASEM財務大臣会議 議長声明のポイント(2006年4月8-9日、オーストリア・ウィーン)
| 第7回ASEM財務大臣会議 議長声明のポイント (2006年4月8−9日 [於:オーストリア ウィーン]) |
冒頭 | |
| ○ | 第7回ASEM財務大臣会議は、2006年4月8−9日、ウィーンで開催。シュッセル・オーストリア首相が、会議の開会を宣言。 |
世界経済情勢 | |
| ○ | 2005年及び2006年初頭の世界経済は良好。アジアと米国は引き続きグローバルな成長の牽引役。欧州と日本の成長は緩やかであるが、国内需要が増大し、景気の先行きについての見方も改善しており、更に堅調な活動が見込まれている。アジアと欧州の成長を持続するため、前向きな構造政策と共に慎重かつ適切なマクロ経済政策が必要。 |
| ○ | 石油価格の上昇・乱高下、世界的経常収支不均衡の持続、予想以上の速さの金利上昇と保護主義的な傾向の出現、自然災害や鳥インフルエンザなどが、世界経済にとって主要な下方リスク。適切な政策アプローチの重要性を強調。 |
| ○ | 最近の石油価格の上昇の経済への影響は、エネルギー利用の効率化、ASEM諸国の経済柔軟性の向上により、以前の石油危機よりも限定的。但し、途上国の方が悪影響は大きい。原油市場の安定化のため、産油国と消費国双方の努力、エネルギーの効率化、石油の増産、精製能力の増強のための投資、及びデータの改善の必要性を強調。石油価格上昇の十分なパススルーの重要性に留意。 |
| ○ | 昨年の会議後以降も世界的経常収支不均衡が拡大していることに懸念。秩序ある不均衡の是正に向けて、全ての関係国が適切な政策を実施するという多面的アプローチの必要性を認識。 |
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| ○ | ブレトン・ウッズ機関に関し、新興市場国をはじめとする加盟国のクォータ不均衡及び代表権の強化について意見交換。世界経済の進展を反映した公平な発言力とクォータ配分が、ブレトン・ウッズ機関の全ての加盟国の代表権とオーナーシップの向上に役立つことに合意。9月にシンガポールで開催されるIMF・世銀総会までに、議論を前進させ、負担の共有を含む協調的な解決を確実にすることが必要であることに合意。 |
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| ○ | 最近の進展を歓迎し、全ての国(特にミャンマー)がFATF(金融活動作業部会)のマネロン対策の基準に従うことを奨励。 |
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| ○ | グローバリゼーションと国際的分業体制の下での機会と課題について議論。グローバリゼーションの機会を捉えるためには、ビジネスやインフラ投資につながる環境整備、財・労働市場の柔軟性、豊富で良質な労働力、機能的な金融市場、教育と研究・開発を重視した政策が必要。同時に、グローバリゼーションの課題を克服するためには、弱者を念頭に置いた適切な社会的セーフティネットが必要。 ASEM諸国における、労働市場の柔軟性や社会的セーフティネットに関する各国の経験の共有を歓迎。労働者の国境を越える移動が増大しており、移民を送り出す国と受け入れる国の協力が必要。 ドーハ開発アジェンダ及びミレニアム開発目標の達成に向けて、更なる進展が必要。 |
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| ○ | 「ASEM信託基金」のこれまでの成果に留意し、アジアと欧州間の協力をいかなる形で継続するかを検討。 |
| ○ | 「ADBカーボン・マーケット・イニシアティブ」に関するADBの提案を歓迎。 |
| ○ | ASEMの関税局長・長官会議は、国際貿易のサプライ・チェーンの安全確保を優先事項として取り組む。 |
次回会合 | |
| ○ | 第8回ASEM財務大臣会議が、2008年に韓国の議長の下で開催されることに合意。 |
