第5回ASEM財務大臣会議 共同声明のポイント(2003年7月5-6日 インドネシア・バリ島)
| 第5回ASEM財務大臣会議 共同声明のポイント |
| (2003年7月5、6日 [於:インドネシア、バリ島]) |
| (序) | |
| 1. | 第5回ASEM財務大臣会議は2003年7月5、6日にバリ島で開催。 |
(世界経済の動向) | |
| 2. | 先進諸国の経済成長は依然として低調であり、世界経済は引き続き短期的な不確実性や課題に直面しているものの、幾つかの地政学的な不確実性が遠のいた結果等から、近い将来成長は加速することを確信。より高い持続可能な成長と雇用の創出を達成するために、健全なマクロ経済政策及び構造改革を通じて世界的な回復を支持する必要性に合意。特に世界経済の成長のモメンタムを維持し、秩序があり且つ公平に分担された国際不均衡の調整及び国際金融市場の秩序ある成長を促すためのASEM参加国間の協力強化の重要性に合意。 |
| 3. | SARSによる経済的影響を最小限にするためにとられた各国政府の政策を歓迎。 |
(ミレニアム開発目標と国際開発アジェンダ) | |
| 4. | ミレニアム開発目標を達成するための世界的な努力へのコミットメントを再確認。先進諸国が、適切な経済成長、ODA資金の量、予見可能性及び効果を増大させ、途上国のための市場アクセスの改善に係る政策に特別の注意を払う必要性を強調。途上国においては、投資及び民間セクターの活動のための条件の強化、適切に順序だった構造改革の実施、公共・民間部門でのガバナンスの改善、人的資源への投資をすることが必要。財務大臣代理に対し、世銀と協働してミレニアム開発目標の達成に向けた状況について、次回財務大臣会合に報告するよう要請。 |
| 5. | 債権国は、HIPCイニシアティブへのコミットメントを再確認。 |
(アジア・欧州間の成長と開発に係るパートナーシップ) | |
| 6. | アジア・欧州間の成長と開発に係るパートナーシップを強化するためにインドネシアが提唱したバリ・イニシアティブを歓迎。両地域における財政金融当局間で、例えばインターンシップ、職員交流、奨学金供与及び研修といった形式での協力を通じた人材育成を強化する方法を探究することに合意。 |
| 7. | 財務大臣代理に対し、このバリ・イニシアティブに鑑み、能力構築を強化するための実際的な手段を勧告するよう要請。財務大臣代理は、第2次ASEM信託基金、欧州金融専門技術ネットワーク(EFEX)での経験を勘案しながら、次回の大臣会議において、必要な資金ニーズを含め取るべき措置について報告。 |
| 8. | より緊密な経済パートナーシップのためのASEMタスクフォースの設立及びその中間報告を歓迎し、ASEM金融協力を拡大するため、ユーロの役割、アジア債券市場育成及び地域間金融協力の促進における地域金融機関の役割の増大のために具体的措置を検討するよう要請。 |
(域内金融協力の進展) | |
| 9. | 欧州委員会による2005年までの統一された単一金融市場に向けた進展に係る報告及び欧州中央銀行による金融監督者間の協力に関する報告を歓迎。欧州の経験の共有並びに技術協力が、アジア域内及び両地域間の財政金融協力の強化に資することを認識。 |
| 10. | アジア債券市場イニシアティブ、チェンマイ・イニシアティブ、政策対話の強化、資本フローモニタリング及び早期警戒システム・モデルといったASEAN+3財務大臣プロセスでの地域金融協力の進展を歓迎。貯蓄をアジアの長期投資へ動員することを強化するような現地通貨建て債券市場を育成していくことの重要性を強調。アジア11カ国によるアジア債券ファンド(ABF)の創設に留意し、これがアジア資本市場の活性化の触媒機能を果たすであろうことに合意。 |
(マネー・ロンダリング、テロ資金対策) | |
| 11. | マネー・ロンダリングとテロ資金対策への強いコミットメントを再確認。金融活動作業部会(FATF)によって提出された改訂された40の勧告及び8つの特別勧告を歓迎。IMF及び世界銀行に対し、必要な技術協力を供与することを要請。現在のフレームワークの中で、地域からの参加の問題について検討することの重要性を強調。 |
| 12. | 2002年9月のコペンハーゲンにおいて採択されたテロ対策に関するASEM協力プログラムの下で実施された活動を称賛。ドイツとマレーシアが、欧州とアジアにおける地下銀行及び代替的送金手段に対する監督に関するシンポジウムを2003年に開催することを歓迎。 |
(危機回避の枠組み強化、ASEM信託基金及び公的債務管理フォーラムのフォローアップ) | |
| 13. | 韓国による早期警戒システムを含む危機回避の枠組み強化に関する進展報告、IMFによる国際基準の実施に関する報告及びフィリピンとADBによるチェンマイ・イニシアティブ及び他の地域協力に関する報告を歓迎。最近の新興市場国を含む数カ国の国際債券契約における集団行動条項(CACs)の導入に留意。 |
| 14. | 第2次ASEM信託基金が第1次信託基金の教訓を踏まえて実施されたことを歓迎。 |
| 15. | 2002年9月に開催されたASEM公的債務管理フォーラムの結果を歓迎。次回の同フォーラムが2003年10月にバリ島で開催されることを歓迎。 |
(次回会合、その他) | |
| 16. | ベトナムの特別な条件、必要性を考慮しつつ、相互に受け入れられる市場アクセスコミットメント、WTOルールに対する遵守を基礎として、現在行われているWTO加盟交渉を歓迎。 |
| 17. | 第6回ASEM財務大臣会議が2004年にオランダの議長の下で開催されることに合意。 |
| 18. | インドネシア政府に対し、謝意を表明。 |
