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別添A  APEC PPP専門家アドバイザリーパネルとパイロットPPPセンター(仮訳)

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将来の成長を支えるインフラストラクチャー

 我々APECエコノミーの財務大臣は、質の高いインフラへの投資が、APEC地域内で、強化された成長と開発のために堅固な土台を提供することを認識し、同時に、このような投資は、政府による改革への長期的なコミットメントを要求することを認識する。我々は、インフラ市場の業務の改善が、増大するインフラ格差に対処するため、またより一般的には、我々のエコノミーの生産能力を高めるために重要であることを理解する。政府によるインフラへの支出は、良好な経済的及び社会的利益を伴うプロジェクトに注意深く集中されなければならない。民間部門の資源は、個々のAPECエコノミーのインフラ (及び予算)の目的を達成するために、政府支出を補完する潜在的に重要な役割を果たしうる。

 民間資金を効果的に活用するため、我々は、プロセスと制度の幅広い改革が求められることを認識する。官民パートナーシップ(PPPs)のような革新的な手法を通じたものを含む域内における重要な経済インフラ開発への関与を高めるため、民間部門にとって支えとなる投資環境を創造することが必要。多くのAPECエコノミーにとって、必要な制度環境を達成するための改革は課題であり、政府による長期的なコミットメントを要求する。この観点から、我々は、APECが複数年インフラに焦点をあてることによって、この分野の持続的な進捗に向けて支えとなる環境がエコノミーに提供されることに留意する。焦点を当てる幅広い分野は以下を含む。

  • ビジネスがしやすい環境を促進するための強固な規制の枠組
  • 統合された計画のメカニズム
  • 融資可能なインフラプロジェクトのパイプラインを特定し組成する政府の能力
  • 長期の投資家を奨励する資金調達及び資金提供の環境の開発

 我々は、地域と現地レベルの双方で、我々の言葉を行動と一致させることが重要であると信じる。我々は、地域のインフラ開発を促進する上でのAPECエコノミーの多様性を反映するAPEC PPP専門家アドバイザリーパネル(パネル)の設立にコミットし、(世界銀行、アジア開発銀行(ADB)、経済協力開発機構(OECD)のような)国際機関に対し適切な支援の提供を要請する。我々はまた、インドネシア財務省内のパイロットPPPセンターを任意で支援する機会を歓迎する。この支援は、インドネシア財務省が自らのPPPセンターの資源、スキル及び能力を開発するため行っている努力を助長する。我々は、パネルとインドネシアのAPECパイロット・プロジェクトの経験の注視が、APECメンバーエコノミーにおける効率的かつ融資可能なPPPプロジェクトを設計し実現する能力の改善に資することを期待する。

任意のAPEC PPP専門家アドバイザリーパネル

 パネルは、APEC地域の良い慣行をもたらす「技術の集積所」になり、このような支援を求めている発展途上エコノミーに技術支援が向かうことを支援する。

 このパネルの初期の役割は、主要なスタッフへの助言と戦略的なアドバイスの提供を通じたものを含む、パイロットPPPセンターへのガイダンスと支援の提供となる。パネルはまた以下を行う:

  • 機構、責任及び統治体制を含む、パイロットPPPセンターの主要なハイレベルの組織的側面の発展の支援。
  • 設立や進行中の作業の中で生じた、プロセスや技術的な問題に関するガイダンス、支援及び助言を提供するために、定期的にパイロットPPPセンターと会合。
    − 議長の召集による開催や、APEC財務大臣会合に関連する会合、ワークショップ、アジア太平洋インフラ・パートナーシップ(APIP)会合や他の関連するフォーラムの機会に開催。
  • 進行中の作業に関し、パネル及びパイロットPPPセンターのための地域へのコミュニケーション経路として活動。
  • 個別の政府とのAPIP対話を通じたものを含む幅広い民間部門の政策助言を引き出す際の、APECビジネス諮問委員会(ABAC)とAPIPとの調整。

 より長期的には、パネルは、各エコノミーが異なる制度的あり方を反映するよう自らのセンターを適合させることを理解しつつ、他のエコノミーが同様の能力を開発することを助けることによって、インフラ投資のためのAPEC規模で連結した市場の出現を支援することができる。そして、APEC PPPセンターは、良い慣行を共有し、能力を構築し、基準を合わせることを助けるために、PPPセンターの地域的なネットワークと繋がることができる。

 パネルは、任意で、発達したPPPプロセスや機関を有するAPECエコノミーから選ばれた専門家から構成されうる。参考として創設メンバーは以下を含むかもしれない。

  • APECの現在の議長と次期議長(ローテーションベース、インドネシアと中国)、及びAPEC地域からの代表
  • ABACとAPIPからの代表
  • 世界銀行、アジア開発銀行、OECDからの代表
    − パネルの事務局サービス(会議の準備や支援)は、(世界銀行、アジア開発銀行のような)国際機関の1つから提供されうる。

 パネルは、パイロット・プロジェクトの進捗をAPEC財務大臣に報告する。適切な独立した主体に対して、2年後にパネルとパイロットPPPセンターの中間レビューを実施すること及びその結果をAPEC財務大臣に報告することが依頼されうる。大臣への全体報告は、結果が達成されるための十分な時間を与え、4、5年後に作成されうる。

 パイロットPPPセンターの評価が成功と示される場合、パネルは、同様の能力を開発し、又は既存のアレンジメントの有効性を改善することを願う他のAPECエコノミーに、同様のPPPセンターを展開するためのガイダンスと支援を提供することができる。

パイロットAPECエコノミーにおけるPPPセンター

 PPPセンターは、エコノミー内の融資可能なプロジェクトのパイプラインの特定と、プロジェクトベースで国内調整に関する諸問題を克服するために、パイロット・プロジェクトとして、インドネシア財務省内に創設される。その主要な役割は以下のとおりである。

  • プロジェクトサイクルのあらゆる段階で、技術面、経済面、金融面の問題をカバーする技術的専門性をエコノミーに提供
  • 特定のインフラプロジェクトの実施において、プロジェクト構造の開発と見直し、障害の除去、ギャップを埋めること、及び問題の特定を行うことによる調整の確保
  • エコノミー内の関連機関のPPPを発展させるための能力向上の支援

 金融面や法制面での制約を含むAPECエコノミーにおける制度的なあり方やアプローチの違いが、個々のエコノミーのPPPセンターの最適なデザインの特徴に影響を与えることが理解される。

 また、民間部門を巻き込んだ公的に委任されているインフラにおいて、適切なリスク分担が確保されることを政府は注意深く考える必要があるかもしれない点が理解される。この問題は、単にリスクを除去したりいずれかの部門に移したりすることではなく、リスクが、それを置かれることが最適な部門によって負担され管理されることを保証することである。

 パイロットPPPセンターは、国内レベルのプロジェクトの評価と優先付けにおいて適切なレベルの金融面と統治面の専門性を開発する(公的資金、民間資金及び援助資金を動員する財政取極めを含む)。

 パネルの作業を支援するため、我々は、APECエコノミー、国際機関及びABACをこのイニシアティブに任意に参加するよう招待する。可能性のある役割は以下を含む。

  • 確立されたインフラ/PPP機関を有するAPECエコノミーは、彼らの担当者をパイロットエコノミーの担当者と一緒に働かせ、又は、確立されたインフラ/PPP機関における"実践による学習"にパイロットエコノミーからの職員の出向を受け入れるという、任意の貢献を行いうる。
  • 国際機関(世界銀行、ADB及びOECDなど)は、パイロットPPPセンターの構機構の設計について現地職員を支援し、生産的に技術支援や能力構築支援の申し出を取り次ぐといった点を支援しうる。
  • 重要な点として、パイロットPPPセンターはまた、ABAC、APIP、及び関連する国内機関からの民間部門の専門家とのより定期的なつながりと協議の場を設ける。