7か国蔵相・中央銀行総裁会議声明(仮訳) |
| 1. | 我々7か国の蔵相、カナダ、日本、米国、英国の中央銀行総裁、ユーロ11か国の議長国蔵相、及び欧州中央銀行総裁は、IMF専務理事とともに最近の世界経済の動向をレビューするために本日会合した。7か国の蔵相及び中央銀行総裁は、国際金融システムの強化及び重債務貧困国(HIPC)イニシアティブの実施に向けた進展状況をレビューした。
|
| 2. | 我々は、カムドゥシュ氏がIMF専務理事として13年間にわたり重責を果たしてきたことや、我々の会合に貢献してきたことに対して深い感謝の念を表明した。
|
| 世界経済の動向
|
|
| 3. | 主要な先進国経済と世界経済全体におけるインフレなき成長の見通しは改善されている。経済の拡大を持続させるために重要な、我々の経済の間におけるより均衡のとれた成長パターンを確かなものとすることは、引き続き課題となっている。我々は、新たな技術により創り出された投資機会を活用することを特に重視しつつ、上記の目的に向けて我々すべての国におけるマクロ経済政策及び構造政策を行うことの重要性について合意した。
|
| 4. | 貿易及び投資のための開放的かつ競争的な国際市場は、効率的な全世界の資源配分、持続可能な成長、安定及び共有された繁栄にとって必要不可欠である。我々は、最も早い機会に新たな多角的貿易交渉の開始を通じて更なる貿易自由化を達成するとの我々のコミットメントを再確認する。
|
| 5. | 我々は、各国における持続可能な成長のための条件を維持または作り出すとの我々のコミットメントを再び強調した。この関連で、我々は、G7諸国が引き続き協力していくことの重要性を強調した。
|
| 為替レート
|
|
| 6. | 我々は、為替・金融市場の動向について議論した。我々は、日本の金融当局が、日本経済及び世界経済に対する円高の潜在的な影響について我々の共有する懸念を考慮しつつ、政策を適切に運営するという意向を再確認したことを歓迎した。我々は引き続き為替市場の動向を注視し、適切に協力していく。
|
| 新興市場国
|
|
| 7. | 新興市場国では、最近の経済動向は、一般に勇気づけられるものであり、市場のセンチメントは改善している。我々は、多くのアジア諸国における予想よりも早期かつ力強い経済回復を歓迎する。適切なマクロ経済政策とともに、金融部門及び企業部門における改革の完全な実施は、力強い持続可能な成長を回復し、将来の金融不安定化を避けるための、極めて重要な前提条件である。ラテン・アメリカ諸国では、地域全体として、経済状況の改善という歓迎すべき兆しがみられる。ラテン・アメリカ諸国は、健全なマクロ経済政策と、経済回復と市場の信認の完全な回復につなげるために必要不可欠である金融部門の強化を含む、経済改革の深化を続ける必要がある。
|
| ロシア
|
|
| 8. | 我々は、外的要因の改善を反映した、ロシア経済のいくつかの分野における好ましい動向を歓迎する。我々は、ロシア当局が、持続的な経済成長のために必要なマクロ経済安定化と経済改革を一層進めていくことを強く要請する。これらには、透明性の向上、財政及び金融上の説明責任、構造及び制度改革、腐敗や資金洗浄への闘いが含まれる。
|
| 国際金融通貨システムの強化
|
|
| 9. | 我々は、昨年6月のケルンサミットにおけるG7蔵相報告書に沿った、昨年9月の我々の会合以降になされた国際金融システムの強化に関する進展状況について、満足をもってレビューした。
我々は、危機の予防と解決にあたって民間セクターの関与を確保するための方策を含め、ケルンサミットで合意された広範な改革の実施に関し、確かな進展に向けた作業を継続する。我々は、IMFが変化を続ける国際金融の姿を反映した役割を果たすよう、IMFの機能を強化するための措置についても引き続き協力して取り組んでいく。この関連で、我々は、市場への情報フローを促進すること及び流動性リスク及びバランスシート・リスクを減らすことにより焦点を当てること、また、IMFの融資制度について包括的なレビューを行うことを含め、適切な措置を検討する。我々は、我々の今後の作業において、変化を続けるグローバルな状況との関連で、国際開発金融機関の役割を検討することについても合意した。
|
| グローバルな金融システムの濫用に対する行動
|
|
| 10. | グローバルな金融システムの恩恵を確保するため、我々はその信頼性と健全性が、犯罪、不十分な監督基準及び有害な税の競争によって損なわれないようにしなければならない。
我々は、関連する多国間フォーラムと緊密に協力して、これらの問題に取り組むことにコミットし、来たるサミットにおいてその進展状況について報告する。
|
| 拡充HIPCイニシアティブ
|
|
| 11. | 我々は、拡充HIPC(重債務貧困国)イニシアティブ及びその迅速な実施に対する我々のコミットメントを再確認した。我々は、これまでの相当な進展、とりわけHIPCイニシアティブのための財源の特定と確保における進展を歓迎するが、より早く、より広く、より深い債務救済を供与するイニシアティブの実際的な実施を確実にするためには更なる方策がとられる必要がある。
我々は、春の早い時期までに、11カ国までの国がHIPC債務救済の恩恵を受け得るとの、世銀とIMFの最近のステートメントを歓迎する。我々は、適格国の4分の3が2000年末までにイニシアティブの下で決定時点に達することを確保するため、国際金融機関が重債務貧困国と協力し続けることを強く要請する。
|
| 九州・沖縄サミット
|
|
| 12. | 我々は、九州・沖縄サミットの一部として7月に開催される福岡蔵相会合で採り上げられる議題について議論した。これらの議題としては、国際金融システム改革及びHIPCイニシアティブの進展状況についてのフォローアップに加えて、情報技術とグローバル化の更なる進展に伴う機会と挑戦、及びそれらが我々の政策に与える影響などが考えられる。我々は、福岡会合のための準備作業を開始する。
|