平成21年3月9日

財務省

報 道 発 表

平成21年1月中 国際収支状況(速報)の概要

T 経常収支

経常収支:▲1,728億円の赤字(前年同月比▲1兆3,365億円 黒字から赤字へ転化)

「貿易・サービス収支」の赤字幅が拡大したことや、「所得収支」の黒字幅が縮小したことから、全体として平成8年1月以来13年振りの赤字となった(昭和60年1月以降で最大の赤字額)。

  • 1.貿易・サービス収支:▲1兆1,002億円の赤字(前年同月比▲9,199億円 赤字幅拡大)

    「貿易収支」が前年同月の黒字から赤字へ転じたこと等から、全体として赤字幅が拡大した(昭和60年1月以降で最大の赤字額。4ヶ月連続の赤字)。

    • (1)貿易収支:▲8,444億円の赤字(前年同月比▲9,157億円 黒字から赤字へ転化)

      輸出の減少幅が輸入の減少幅を上回ったことから、赤字となった(昭和60年1月以降で最大の赤字額。3ヶ月連続の赤字)。

      • @ 輸 出:3兆2,822億円(前年同月比▲2兆8,306億円[▲46.3%] 減少)

        対前年同月比で4ヶ月連続の減少。

      • A 輸 入:4兆1,266億円(前年同月比▲1兆9,149億円[▲31.7%] 減少)

        対前年同月比で3ヶ月連続の減少。

    • (2)サービス収支:▲2,558億円の赤字(前年同月比▲43億円[1.7%] 赤字幅拡大)

      旅行の赤字幅は縮小したものの、輸送の赤字幅が拡大したこと等から、全体として赤字幅は拡大した。

  • 2.所得収支:9,924億円の黒字(前年同月比▲4,560億円[▲31.5%] 黒字幅縮小)

    証券投資収益及び直接投資収益の黒字幅が縮小したことから、全体として黒字幅は縮小した。

    • @ 直接投資収益は、再投資収益が減少したこと等から、黒字幅は縮小した。

    • A 証券投資収益は、債券利子の受取が減少したこと等から、黒字幅は縮小した。

U 資本収支

資本収支:▲2兆1,077億円の流出超(前月:▲1兆6,067億円の流出超)

  • 1.投資収支・資産(居住者による投資)

    • (1) 対外直接投資:▲3,358億円の流出超(前月:▲2兆6,682億円の流出超)

      大口の投資がみられなかったことに加え、投資の回収もみられたことから、流出超幅が縮小した。

    • (2) 対外株式投資(除く証券貸借取引):▲8,046億円の流出超(前月:▲1兆3,843億円の流出超)

      年金資金や投資信託による買いがみられたこと等から、5ヶ月連続の流出(取得)超となった。

    • (3) 対外中長期債投資(除く証券貸借取引):▲1兆3,038億円の流出超(前月:2,134億円の流入超)

      生保による買いがみられたこと等から、流出(取得)超に転じた。

  • 2.投資収支・負債(非居住者からの投資)

    • (1) 対内直接投資:426億円の流入超(前月:▲16億円の流出超)

      本邦子会社による海外親会社向け貸付資金の回収等がみられたことから、流入超に転じた。

    • (2) 対内株式投資(除く証券貸借取引):▲1兆1,200億円の流出超(前月:▲6,693億円の流出超)

      輸出関連株を中心に売りが継続したこと等から、7ヶ月連続の流出(処分)超となった。

    • (3) 対内中長期債投資(除く証券貸借取引):▲4,829億円の流出超(前月:▲1兆671億円の流出超)

      日本国債において売りが継続したこと等から、5ヶ月連続の流出(処分)超となった。

  • (注)上記T及びUにおける過去の数値との比較に関する記述は、現行の統計に移行した昭和60年1月以降の比較可能な数値によっている。

[参考1] 平成21年1月分貿易統計(財務省関税局)

(通関ベース:輸出は確報値、輸入は9桁ベースの速報値)

  • (1) 輸出:3兆4,804億円(前年同月比▲2兆9,280億円[▲45.7%] 減少)

    • @ 主要地域別では、対アジア(同▲1兆4,176億円[▲46.7%])、対米国(同▲6,413億円[▲52.9%])、対EU(同▲4,710億円[▲47.4%])等で減少。

    • A 商品別では、自動車(同▲7,802億円[▲66.1%])、半導体等電子部品(同▲1,950億円[▲52.8%])、自動車の部分品(同▲1,253億円[▲51.9%])等が減少。

  • (2) 輸入:4兆4,373億円(前年同月比▲2兆609億円[▲31.7%] 減少)

    • @ 主要地域別では、対中東(同▲8,144億円[▲58.4%])、対アジア(同▲6,968億円[▲25.4%])、対米国(同▲2,362億円[▲35.0%])等で減少。

    • A 商品別では、石炭(同909億円[53.0%])等は増加した一方、原粗油(同▲8,264億円[▲64.2%])、半導体等電子部品(同▲1,284億円[▲53.4%])、石油製品(同▲1,235億円[▲66.4%])等が減少。

[参考2] 原油価格(石油連盟)

  • @ ドルベース:43.14米ドル/バレル(前年同月比▲52.7%)

  • A 円ベース:24,604円/キロリットル(前年同月比▲61.2%)

[参考3] ドル・円相場(インターバンク直物相場・東京市場中心値の月中平均レート)

90.41円/米ドル(前年同月:107.66円/米ドル、前年同月比16.0%の円高)

ユーロ・円相場(インターバンク直物相場・東京市場17:00現在レートの月中平均)

119.68円/ユーロ(前年同月:158.14円/ユーロ、前年同月比24.3%の円高)

【連絡・問い合わせ先】

国際局為替市場課 国際収支第1係 Tel:03(3581)4111 内線2888

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