平成21年5月13日

財務省

報 道 発 表

平成20年度中 国際収支状況(速報)の概要

T 経常収支

経常収支:12兆2,291億円の黒字(前年度比▲12兆3,152億円[▲50.2%] 黒字幅縮小)

「貿易収支」及び「所得収支」の黒字幅がともに縮小に転じたことから、経常収支は平成13年度以来7年振りに黒字幅が縮小した。(昭和60年度以降で最大の減少額、減少率)

  • 1.貿易・サービス収支:▲1兆25億円の赤字(前年度比▲10兆927億円 黒字から赤字へ転化)

    「サービス収支」の赤字幅は縮小したものの、「貿易収支」の黒字幅が縮小したことから、貿易・サービス収支は赤字となった。(昭和60年度以降で初の赤字)

    • (1)貿易収支:1兆1,704億円の黒字(前年度比▲10兆5,157億円[▲90.0%] 黒字幅縮小)

      輸出の減少幅が輸入の減少幅を上回ったことから、貿易収支は平成17年度以来3年振りに黒字幅が縮小した。(昭和60年度以降で最小額。最大の減少額、減少率)

      • @ 輸 出:67兆7,249億円(前年度比▲13兆2,196億円[▲16.3%] 減少)

        平成13年度以来7年振りの減少。(昭和60年度以降で最大の減少額、減少率)

      • A 輸 入:66兆5,545億円(前年度比▲2兆7,039億円[▲3.9%] 減少)

        平成13年度以来7年振りの減少。

    • (2)サービス収支:▲2兆1,729億円の赤字(前年度比4,231億円[▲16.3%] 赤字幅縮小)

      旅行及び輸送の赤字幅が縮小し、その他サービスの黒字幅が拡大したことから、サービス収支の赤字幅は3年振りに縮小した。

  • 2.所得収支:14兆5,593億円の黒字(前年度比▲2兆1,951億円[▲13.1%] 黒字幅縮小)

    「証券投資収益」及び「直接投資収益」の黒字幅がともに縮小したことから、所得収支は平成14年度以来6年振りに黒字幅が縮小した。

    • @ 「直接投資収益」は、再投資収益の黒字幅が縮小したことにより、黒字幅は5年振りに縮小した。

    • A 「証券投資収益」は、配当金及び債券利子の受取が減少したことにより、黒字幅は9年振りに縮小した。

U 資本収支

資本収支:▲17兆2,229億円の流出超(前年度:▲22兆3,531億円の流出超)

  • 1.投資収支・資産(居住者による投資)

    • (1) 対外直接投資:▲11兆9,263億円の流出超(前年度:▲9兆5,730億円の流出超)

      本邦企業による海外企業の増資引受け等、大口の投資がみられたことから、流出超幅が拡大した。(昭和60年度以降で最大の流出超幅)

    • (2) 対外株式投資(除く証券貸借取引):▲7兆737億円の流出超(前年度:▲3兆4,909億円の流出超)

      年金資金による大幅な買い越しを主因として、流出(取得)超幅が拡大した。

    • (3) 対外中長期債投資(除く証券貸借取引):▲8兆3,121億円の流出超(前年度:▲16兆8,042億円の流出超)

      個人投資家による投資信託を通じた外債投資が縮小したこと等から、流出(取得)超幅が縮小した。

  • 2.投資収支・負債(非居住者からの投資)

    • (1) 対内直接投資:1兆6,986億円の流入超(前年度:2兆7,487億円の流入超)

      海外企業による本邦子会社株式の取得や本邦支店への追加出資等がみられたことから、引き続き流入超となった。

    • (2) 対内株式投資(除く証券貸借取引):▲7兆8,935億円の流出超(前年度:▲1兆9,604億円の流出超)

      輸出・金融関連株等を中心に大幅な売り越しとなり、流出(処分)超幅が拡大した。

    • (3) 対内中長期債投資(除く証券貸借取引):▲5兆1,014億円の流出超(前年度:5兆2,816億円の流入超)

      日本国債において大幅な売り越しとなったこと等から、平成15年度以来5年振りの流出(処分)超に転じた。

  • (注)上記T及びUにおける過去のデータとの比較に関する記述は、現行統計で比較可能な昭和60年1月以降の数値によっている。

[参考1] 平成20年度分貿易統計(財務省関税局)

(通関ベース:輸出は確報値、輸入は9桁ベースの速報値)

  • (1) 輸出:71兆1,449億円(前年度比▲13兆9,685億円[▲16.4%] 減少)

    • @ 「主要地域別」では、対アジア(同▲5兆5,263億円[▲13.4%])、対米国(同▲4兆5,135億円[▲27.2%])、対EU(同▲2兆8,988億円[▲23.0%])等で減少。

    • A 「商品別」では、自動車(同▲3兆5,439億円[▲24.2%])、半導体等電子部品(同▲9,995億円[▲19.7%])、自動車の部分品(同▲7,549億円[▲22.3%])等が減少。

  • (2) 輸入:71兆8,703億円(前年度比▲3兆878億円[▲4.1%] 減少)

    • @ 「主要地域別」では、対中東(同1,528億円[1.0%])は横ばいとなった一方で、対アジア(同▲2兆3,144億円[▲7.3%])、対米国(同▲9,546億円[▲11.5%])等で減少。

    • A 「商品別」では、石炭(同1兆4,693億円[82.4%])等が増加した一方で、半導体等電子部品(同▲6,821億円[▲24.2%])、非鉄金属鉱(同▲6,715億円[▲32.6%])等が減少。

[参考2] 原油価格(石油連盟)

  • @ ドルベース:90.52米ドル/バレル(前年度比15.0%)

  • A 円ベース:58,541円/キロリットル(前年度比3.9%)

[参考3] ドル・円相場(インターバンク直物相場・東京市場中心値の年度中平均レート)

100.64円/米ドル(前年度:114.35円/米ドル、前年度比12.0%の円高)

ユーロ・円相場(インターバンク直物相場・東京市場17:00現在レートの年度中平均レート)

143.94円/ユーロ(前年度:161.52円/ユーロ、前年度比10.9%の円高)

【連絡・問い合わせ先】

国際局為替市場課 国際収支第1係 Tel:03(3581)4111 内線2888

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