平成20年10月15日

財務省

報道発表

平成20年8月中 国際収支状況(速報)の概要

 

 

  

T 経常収支

    
       経常収支:9,888億円の黒字(前年同月比▲1兆923億円[▲52.5%] 黒字幅縮小)

         「貿易・サービス収支」が黒字から赤字へ転じたことを主因に、全体として黒字幅が縮小した。

        (黒字幅縮小は平成20年3月以降6ヶ月連続)

   
    1. 貿易・サービス収支:▲3,276億円の赤字(前年同月比▲1兆118億円 黒字から赤字へ転換)

         「サービス収支」の赤字幅は縮小したものの、輸入の増加を受けて「貿易収支」が黒字から赤字へ
         転じたことから、全体として黒字から赤字へ転じた。

        ※赤字への転換は平成20年1月以来。

 

  (1)貿易収支:▲2,360億円の赤字(前年同月比▲1兆1,122億円 黒字から赤字へ転換)

      輸出の金額がほぼ横ばいとなったのに対し、輸入の金額が大きく増加したことから、過去最大
     の赤字額へ転じた。

         ※過去に赤字となったのは平成18年1月(▲2,153億円)のみ。赤字への転換は2年7ヶ月ぶり。

    @ 輸 出:6兆7,210億円(前年同月比584億円[0.9%] 増加)

        ほぼ横ばいながらも2ヶ月連続の増加。

    A 輸 入:6兆9,570億円(前年同月比1兆1,707億円[20.2%] 増加)

       過去2番目の高水準(過去最大は平成20年7月の7兆597億円)。11ヶ月連続の増加。

 

  (2)サービス収支:▲916億円の赤字(前年同月比1,004億円[▲52.3%] 赤字幅縮小)

     「輸送」、「旅行」の赤字幅が縮小したこと等から、全体として赤字幅が縮小した。

    @ 「輸送」は、航空旅客運賃の支払減少、海上貨物運賃の受取増加を受け、赤字幅が縮小した。

    A 「旅行」は、日本人旅行者による支払減少を受け、赤字幅が縮小した。

    B 「その他サービス」は、その他営利業務の受取増加を受け、黒字幅が拡大した。


  (3)所得収支:1兆4,038億円の黒字(前年同月比▲757億円[▲5.1%] 黒字幅縮小)

     「直接投資収益」の黒字幅が拡大するも、「証券投資収益」の黒字幅が縮小したことから、全体
         として黒字幅が縮小した。

        @ 「直接投資収益」は、再投資収益の受取増加を主因に、黒字幅が拡大した。

        A 「証券投資収益」は、債券利子の受取減少を主因に、黒字幅が縮小した。



U 資本収支
 

      資本収支:▲3,211億円の流出超(前月:▲1兆1,406億円の流出超)


   1. 投資収支・資産(居住者による投資)


    (1)対外直接投資:▲6,272億円の流出超(前月:▲9,218億円の流出超)

          本邦企業による海外子会社の増資引受けがみられたこと等から、引き続き流出超となった。

    (2)対外株式投資(除く証券貸借取引):1,277億円の流入超(前月:▲2,888億円の流出超)

       銀行等(信託勘定)において売りが強まったこと等から、流入(処分)超に転じた。

   (3)対外中長期債投資(除く証券貸借取引):1兆6,918億円の流入超(前月:▲236億円の流出超)

         信託銀行(銀行勘定)において債券の売りが強まったこと等から、流入(処分)超に転じた。


   2. 投資収支・負債(非居住者からの投資)

    (1)対内直接投資:633億円の流入超(前月:▲323億円の流出超)

      海外企業による本邦不動産の取得がみられたこと等から、流入超に転じた。

    (2)対内株式投資(除く証券貸借取引):▲3,998億円の流出超(前月:▲9,884億円の流出超)

           銀行株を中心とした日本株の売り越しが継続したこと等から、引き続き流出(処分)超となった。

  (3)対内中長期債投資(除く証券貸借取引):2兆5,423億円の流入超(前月:1兆5,981億円の流入超)

           日本国債において買いが強まったこと等から、流入(取得)超幅が拡大した。


    (注) 上記T及びUにおける過去のデータとの比較に関する記述は、現行の統計に移行した昭和60年以降の比較可能な数値によっている。

     [参考1]平成20年9月29日 財務省関税局発表 平成20年8月分貿易統計

             (通関ベース:輸出は確報値、輸入は9桁ベースの速報値)


      (1) 輸出:7兆536億円(前年同月比189億円[0.3%] 増加)
         @「主要地域別」では、対アジア(同2,306億円[6.6%])は増加した一方で、対米国
        (同▲3,025億円[▲21.8%])は減少。
       A「商品別」では、鉱物性燃料(同1,403億円[103.3%])、鉄鋼(同820億円[23.3%])等は
           増加した一方で、自動車(同▲732億円[▲6.4%])等は減少。
     (2) 輸入:7兆3,812億円(前年同月比1兆901億円[17.3%] 増加)
       @「主要地域別」では、対中東(同7,451億円[62.4%])は増加した一方で、対中国(同▲605
        億円[▲4.8%])は減少。
       A「商品別」では、原粗油(同7,307億円[64.2%])、石炭(同1,887億円[121.1%])、液化天然ガス
          (同1,475億円[53.1%])等が増加。

   [参考2]原油価格(石油連盟資料)

     @ドルベース:134.99米ドル/バレル(前年同月比86.9%上昇、11ヶ月連続の上昇)

     A円ベース:91,873円/kl(前年同月比69.9%上昇、11ヶ月連続の上昇)


     [参考3]ドル・円相場(インターバンク直物相場・中心値の月中平均レート、東京市場)
                 109.28円/米ドル(前年同月:116.72円/米ドル、前年同月比6.4%の円高)
              ユーロ・円相場(インターバンク直物相場・東京市場17:00現在レートの月中平均)
                 163.75円/ユーロ(前年同月:158.98円/ユーロ、前年同月比3.0%の円安)

                            【連絡・問い合わせ先】

国際局為替市場課国際収支第1係 Tel:03(3581)4111 内線2888

財務省ホームページ http://www.mof.go.jp


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