全国財務局管内経済情勢報告概要(平成20年10月29日)
全国財務局
| 管内経済情勢報告概要 |
平成20年10月29日
財 務 省
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I.概要
1.本年7月から 9月における地域経済の概況について、全国11の財務局(福岡財務支局及び沖縄総合事務局を含む。)に報告を求めたところ、
全ての財務局において、総括判断を前回報告(7月30日)より下方修正している。
具体的には、沖縄で「足踏み状態」に、近畿、福岡で「一部に弱い動きがみられる」に、東海、中国、四国で「弱い動きが広がりつつある」等に、関東で「弱い動きがみられる」に、東北、九州で「弱含んでいる」に、北陸で「一部に厳しさがみられる」、北海道で「弱い動きがさらに広がっている」に下方修正している。
こうしたことから、地域経済の概況は、「各地域で弱い動きがみられる」と総括される。
なお、先行きについては、多くの財務局から 海外経済や原油・原材料価格、株式・為替市場の動向などに留意する必要があるとの報告を得ている。
2.地域経済の動きを主要項目別にみると、
(1)生産活動(沖縄は観光)は、 四国で「総じてみると増加しているものの、弱い動きが拡がっている」に、東北、関東、東海、福岡で「減少」、「弱含み」等に下方修正されており、沖縄で「好調」、他の地域(北海道、北陸、近畿、中国、九州)では「横ばい」、「弱い動き」等と判断が据え置かれている。
(2)個人消費は、 東海、沖縄で「底堅く推移」等、近畿、四国、九州、福岡で「やや弱含み」、東北、関東、北陸で「弱い動き」に下方修正されており、中国で「おおむね横ばい」、北海道では「弱含み」と判断が据え置かれている。
(3)雇用情勢は、 北海道、東北、関東、北陸、中国、四国、沖縄で「弱い動き」等、近畿で「厳しさが増している」に下方修正されており、福岡で「一部に弱い動きがみられる」、東海で「緩和傾向にある」、九州では「弱含み」と判断が据え置かれている。
(4)法人企業景気予測調査(20年7− 9月期調査)の結果(地域別主要経済指標の動向(「景気予測調査」シート)参照)をみると、20年度の企業収益は、北海道、近畿、沖縄で増益見通しとなっており、その他の地域(東北、関東、北陸、東海、中国、四国、九州、福岡)では減益見通しとなっている。設備投資は、北海道、東海、近畿、中国、福岡、沖縄で前年度より増加する見通しとなっており、その他の地域(東北、関東、北陸、四国、九州)で前年度より減少する見通しとなっている。また、企業の景況感について自社の景況判断BSIでみると、全ての地域で「下降」超で推移しているものの、先行きはほとんどの地域で「下降」超幅が縮小するものと見込まれる。
II.各地域の経済動向
1.総括判断
| 財務局名 | 前回(7月30日) | 今 回 | 前回との基調比較 |
| 全局総括 | 多くの地域で足踏み状態にあり、また一部の地域に弱い動きがみられる。 | 各地域で弱い動きがみられる。 | ↓ |
| 北海道 | 一部に緩やかな持ち直しの動きがみられるものの、弱い動きが広がっている。 | 弱い動きがさらに広がっている。 | ↓ |
| 東 北 | このところ足踏み状態となっている。 | このところ弱含んでいる。 | ↓ |
| 関 東 | 景気回復は足踏み状態にある。 | このところ弱い動きがみられる。 | ↓ |
| 北 陸 | おおむね横ばいとなっているものの、このところ弱い動きがみられる。 | 弱い動きが続いているなか、一部に厳しさがみられる状況となっている。 | ↓ |
| 東 海 | 拡大の動きに足踏みがみられる。 | 概ね横ばいにあるなか、弱い動きが広がりつつある。 | ↓ |
| 近 畿 | 回復に足踏みがみられる。 | 一部に弱い動きがみられる。 | ↓ |
| 中 国 | 回復の動きに足踏みがみられる。 | おおむね横ばいで推移するなか、このところ弱い動きが広がっている。 | ↓ |
| 四 国 | 足踏み状態が続いている。 | やや弱い動きとなっている。 | ↓ |
| 九 州 | 足踏み状態にあるが、このところ弱い動きがみられる。 | このところ弱含んでいる。 | ↓ |
| 福 岡 | 緩やかな回復の動きに足踏みがみられる。 | 横ばいで推移しているものの、一部に弱い動きがみられる。 | ↓ |
| 沖 縄 | 回復の足取りは緩慢なものとなっている。 | 全体としてみると足踏み状態にある。 | ↓ |
II.各地域の経済動向
2.総括判断の要点、主要項目(生産、個人消費、雇用)及びその他の主な項目について
| 北海道 | 前 回 | 今 回 | |
| 総 括 判 断 | 一部に緩やかな持ち直しの動きがみられるものの、弱い動きが広がっている。 | 弱い動きがさらに広がっている。 | |
| 判断の要点 | 企業収益は増益見通し、設備投資は前年度を上回る計画となっているものの、生産はおおむね横ばい、個人消費は弱含み、観光(来道客数)及び住宅建設は前年を下回っている。なお、雇用情勢は弱い動きとなっている。このように管内経済は、弱い動きがさらに広がっている。 | ||
| 主 要 項 目 | 生 産 | 基調としてはおおむね横ばい | おおむね横ばい |
| 個人消費 | 弱含み | 弱含み | |
| 雇 用 | やや弱い動き | 弱い動き | |
| その他 の主な 項目 | 企業収益 | 20年度は増益見通し | 20年度は増益見通し |
| 観 光 | 来道客数はおおむね前年並み | 来道客数は前年を下回る | |
| 東 北 | 前 回 | 今 回 | |
| 総 括 判 断 | このところ足踏み状態となっている。 | このところ弱含んでいる。 | |
| 判断の要点 | 企業収益は上期で減益見込みとなっており、生産活動も緩やかに減少している。また、個人消費は一部に動きがみられるものの、全体として弱い動きとなっており、雇用情勢も弱い動きとなっていることなどから、管内経済はこのところ弱含んでいる。 | ||
| 主 要 項 目 | 生 産 | おおむね横ばいとなっている | 緩やかに減少している |
| 個人消費 | おおむね横ばいとなっている | 弱い動きとなっている | |
| 雇 用 | 足踏み状態となっている | 弱い動きとなっている | |
| その他 の主な 項目 | 企業収益 | 20年度上期は減益見込み、通期は増益見通し | 20年度上期は減益見込み、通期は減益見通し |
| 住宅建設 | 前年を下回っている | 前年を下回っている | |
| 関 東 | 前 回 | 今 回 | |
| 総 括 判 断 | 景気回復は足踏み状態にある。 | このところ弱い動きがみられる。 | |
| 判断の要点 | 個人消費はこのところ弱い動きとなっており、住宅建設は前年の大幅減の反動から前年を上回っている。企業の設備投資は減少見通しとなっており、輸出は前年を上回っているものの、小幅な伸びが続いている。こうした需要動向のもと、製造業の生産は弱含みとなっており、企業収益は減益見通しとなっている。大企業の景況感は「下降」超となっている。雇用情勢は弱い動きとなっている。以上のことから、管内経済はこのところ弱い動きがみられる。 | ||
| 主 要 項 目 | 生 産 | 概ね横ばいで推移している | 弱含んでいる |
| 個人消費 | 概ね横ばいとなっている | このところ弱い動きとなっている | |
| 雇 用 | 改善の動きに足踏みがみられる | 弱い動きとなっている | |
| その他 の主な 項目 | 輸 出 | 前年を上回っているものの、伸びが鈍化している | 前年を上回っているものの、小幅な伸びが続いている |
| 住宅建設 | 前年を下回っている | 前年の大幅減の反動から前年を上回っている | |
| 北 陸 | 前 回 | 今 回 | |
| 総 括 判 断 | おおむね横ばいとなっているものの、このところ弱い動きがみられる。 | 弱い動きが続いているなか、一部に厳しさがみられる状況となっている。 | |
| 判断の要点 | 個人消費は全体としてやや弱い動き、生産活動、雇用情勢も弱い動きとなっているほか、企業収益や設備投資は前年を下回る見通し、大型倒産も続いていることなどから、管内経済は弱い動きが続いているなか、一部に厳しさがみられる状況となっている。 | ||
| 主 要 項 目 | 生 産 | このところ弱い動きとなっている | 弱い動きとなっている |
| 個人消費 | 全体としておおむね横ばいとなっている | 全体としてやや弱い動きとなっている | |
| 雇 用 | 全体として横ばいとなっているものの、このところ弱い動きがみられる | 弱い動きとなっている | |
| その他 の主な 項目 | 企業収益 | 20年度上期は減益見込み | 20年度通期は減益見通し |
| 設備投資 | 20年度上期は増加見込み | 20年度通期は減少見通し | |
| 東 海 | 前 回 | 今 回 | |
| 総 括 判 断 | 拡大の動きに足踏みがみられる。 | 概ね横ばいにあるなか、弱い動きが広がりつつある。 | |
| 判断の要点 | 「消費」は一部に弱い動きがみられるものの底堅く推移している一方、「輸出」が減少していることなどから、「生産」はこのところ減少している。また、「雇用情勢」は人手不足感が依然強いものの、緩和傾向にある。このように管内経済は、概ね横ばいにあるなか、弱い動きが広がりつつある。 | ||
| 主 要 項 目 | 生 産 | 高水準ながらこのところ横ばい | このところ減少している |
| 個人消費 | 緩やかに回復しているものの、一部に弱い動きがみられる | 一部に弱い動きがみられものの、底堅く推移している | |
| 雇 用 | 人手不足感は依然強いものの、このところ緩和の兆しがみられる | 人手不足感は依然強いものの、緩和傾向にある | |
| その他 の主な 項目 | 設備投資 | 20年度通期は増加見通し | 20年度通期は増加見通し |
| 企業収益 | 20年度通期は減益見通し | 20年度通期は減益見通し | |
| 近 畿 | 前 回 | 今 回 | |
| 総 括 判 断 | 回復に足踏みがみられる。 | 一部に弱い動きがみられる。 | |
| 判断の要点 | 個人消費はやや弱含みとなっており、雇用情勢は厳しさが増している。一方、企業活動は、輸出が堅調に推移し、設備投資は前年を上回る計画となっているものの、生産はおおむね横ばい、企業収益は減益見込みとなっているなど、管内経済は一部に弱い動きがみられる。 | ||
| 主 要 項 目 | 生 産 | おおむね横ばいとなっている | おおむね横ばいとなっている |
| 個人消費 | おおむね横ばいとなっている | やや弱含んでいる | |
| 雇 用 | 厳しさがみられる | 厳しさが増している | |
| その他 の主な 項目 | 設備投資 | 前年を大幅に上回る計画となっている | 前年を上回る計画となっている |
| 輸 出 | 堅調に推移している | 堅調に推移している | |
| 中 国 | 前 回 | 今 回 | |
| 総 括 判 断 | 回復の動きに足踏みがみられる。 | おおむね横ばいで推移するなか、このところ弱い動きが広がっている。 | |
| 判断の要点 | 個人消費は、おおむね横ばいで推移しているなか、百貨店が足もとでは減少幅が拡大し、乗用車販売も前年を下回るなど弱い動きがみられる。また、生産も横ばい基調のなか、需要面で弱い動きが広がっている。加えて、雇用情勢がやや弱い動きとなっており、企業倒産も件数、負債金額ともに増加している。以上のことなどから、管内経済はおおむね横ばいで推移するなか、このところ弱い動きが広がっている。 | ||
| 主 要 項 目 | 生 産 | 一部に弱い動きがみられるものの、底堅く推移 | 横ばいで推移しているなか、このところ需要に弱い動きが広がっている |
| 個人消費 | おおむね横ばい | おおむね横ばいで推移するなか、このところ一部に弱さがみられる | |
| 雇 用 | 改善は足踏み | やや弱い動きがみられる | |
| その他 の主な 項目 | 設備投資 | 前年度をやや上回る見込み | 前年度を上回る見通し |
| 企業収益 | 減益見通し | 減益見通し | |
| 四 国 | 前 回 | 今 回 | |
| 総 括 判 断 | 足踏み状態が続いている。 | やや弱い動きとなっている。 | |
| 判断の要点 | 個人消費はやや弱含みとなっており、生産活動も総じてみると増加しているものの、弱い動きが拡がっている。また、雇用情勢も弱い動きがみられることなどから、管内経済はやや弱い動きとなっている。 | ||
| 主 要 項 目 | 生 産 | 全体としては増加しているものの、一部に弱い動きがみられる | 総じてみると増加しているものの、弱い動きが拡がっている |
| 個人消費 | 概ね横ばいとなっている | やや弱含みとなっている | |
| 雇 用 | 総じてみれば横ばいとなっている | 弱い動きがみられる | |
| その他 の主な 項目 | 設備投資 | 20年度は前年度を下回る見通し | 20年度は前年度を下回る見通し |
| 企業収益 | 20年度は減益見通し | 20年度は減益見通し | |
| 九 州 | 前 回 | 今 回 | |
| 総 括 判 断 | 足踏み状態にあるが、このところ弱い動きがみられる。 | このところ弱含んでいる。 | |
| 判断の要点 | 生産活動は高水準で推移しているものの、足元やや弱めの動きがみられる。一方、雇用情勢は引き続き厳しさがみられ、個人消費もやや弱含みとなっている。さらに、設備投資が前年度を下回っており、企業収益も減益見込みとなっているなど、管内経済はこのところ弱含んでいる。 | ||
| 主 要 項 目 | 生 産 | おおむね横ばいで推移しているものの、一部に弱さがみられる | 高い水準にあるものの、足元でやや弱含んでいる |
| 個人消費 | おおむね横ばいで推移している | やや弱含みとなっている | |
| 雇 用 | 一部に改善の動きがみられるものの、弱含んでいる | 引き続き弱含んでいる | |
| その他 の主な 項目 | 設備投資 | 前年度を下回る見通し | 前年度を下回る見通し |
| 企業収益 | 20年度上期は減益の見込み | 20年度上期は減益の見込み | |
| 福 岡 | 前 回 | 今 回 | |
| 総 括 判 断 | 緩やかな回復の動きに足踏みがみられる。 | 横ばいで推移しているものの、一部に弱い動きがみられる。 | |
| 判断の要点 | 個人消費はやや弱含んでいるものの、企業の設備投資は引続き前年度を上回る見通しであり、輸出はアジア向け等を中心に前年を上回って推移している。他方、企業収益は全産業で減益見通しであり、生産は高水準であるが、このところ弱含んでいる。雇用情勢は、一部に弱い動きがみられる。このように管内経済は、横ばいで推移しているものの、一部に弱い動きがみられる。 | ||
| 主 要 項 目 | 生 産 | 高水準であるが横ばいの動きが続いている | 高水準であるが、このところ弱含んでいる |
| 個人消費 | 一部に弱い動きがみられるものの、おおむね横ばいで推移している | やや弱含んでいる | |
| 雇 用 | このところ横ばいとなっている | 一部に弱い動きがみられる | |
| その他 の主な 項目 | 企業収益 | 20年度通期は減益見通しとなっている | 20年度通期は減益見通しとなっている |
| 輸 出 | 引き続き前年を上回っている | 引き続き前年を上回っている | |
| 沖 縄 | 前 回 | 今 回 | |
| 総 括 判 断 | 回復の足取りは緩慢なものとなっている。 | 全体としてみると足踏み状態にある。 | |
| 判断の要点 | 主力の観光は引き続き好調を維持し、設備投資も前年を上回る見通しとなっているものの、個人消費はおおむね横ばい、雇用情勢は弱含み、住宅建設は低水準で推移していることなどから、管内経済は全体としてみると足踏み状態にある。 | ||
| 主 要 項 目 | 観 光 | 引き続き好調を維持 | 引き続き好調を維持 |
| 個人消費 | 堅調ながら弱い動きもみられる | おおむね横ばい | |
| 雇 用 | 改善に足踏み | 弱含み | |
| その他 の主な 項目 | 設備投資 | 前年度を上回る見通し | 前年度を上回る見通し |
| 企業収益 | 増益見通し | 増益見通し | |
47都道府県ごとの経済情勢(PDF形式)
各地域における主要経済指標(EXCEL形式)
