財務省 採用案内 2013
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47学問と現実の衝突から得られるもの財務省は「知りません」では済まされない! 「教授、Harvard Kennedy Schoolは確かに有名な公共政策大学院ですが、研究に集中しようと思えばもっといい大学・学部もあると思います。高名な先生がなぜここで教鞭を取っているのですか?」 「それはね、キミ、ここで授業をしていると時に思いもかけない発見がある。Kennedy Schoolは世界中から多様なバックグラウンドを持った学生を集めているだろう。既存の学問のPh.Dや修士の学生であれば到底持ち得ないような視点で我々に挑んでくるんだよ。私にはそれが楽しくて仕方がない。ところで君、この前の日本の為替介入だけどね、あれは一体どういう背景があるのかね。」「えぇーっと、それはですね(以下略)」 多極化し、ますます複雑になる現実に対して、各分野の成果を総動員して現実的な解決策をどこまで示すことができるか、世界中から集まってきたKennedy Schoolの学生と教授は、お互いの培ってきた知見を妥協なくぶつけることで、困難な課題に立ち向かうことが求められます。 経済や金融の基礎的な勉強にじっくり腰を据えて取り組める留学は、自分にとっては何ものにも代えがたいものです。しかし、上にも述べた通り、Kennedy Schoolはそこに留まることを許しません。時に敵対する国の留学生の激しい応酬に身を晒し、自分の意見を求められる、といった経験を繰り返すことで、おのずとこれまで無自覚であった自分の立場を再構成し、時に一から考え直すことになります。そして真剣に考えた上での筋の通った話であれば、下手な英語にも気持ちがこもり、自然と相手は耳を傾けてくれます。この感覚は財務省でも同じです。 世界が今後どうなるのか、日本はどう行動すべきか、そして自分は公僕として何ができるか。場所は変われども、問われるべき問いに変わりはありません。財務省の職員がいかにこの問いと闘い、どんな答えを出しているのか、ぜひ官庁訪問で確かめてもらえればと思います。上村 晃嗣米・ハーバード大学[平成16年入省]PROFILE関谷 遥香英・ヨーク大学[平成19年入省]●平成16年●平成18年●平成19年大臣官房総合政策課熊本国税局調査査察部大臣官房秘書課財務官室Message職員からのメッセージ<大学編> 私は現在、イギリスの古都ヨークで経済学を学んでいます。入省1,2年目に、サブプライムローン問題、金融危機が発生。法学部卒だから経済学に自信が無いようではいけないと思い、経済学大学院への留学を決意しました。研究内容は、公共経済学、租税論、国際金融など。様々な状況下で、最適な選択はどのようなものか?勤務経験から得た問題意識をもとに(学生時代と違って?)能動的に学ぶことができ、これまでの断片的な知識がふとした瞬間につながると更なる知的欲求が湧いてきます。講義・ゼミの予復習、グループ発表準備等で、朝から晩まで経済学漬け、もちろん英語漬けの、非常にハードで充実した毎日を過ごしています。 「日本」と聞いて何を思い浮かべるか友人達に聞くと、「スシ」「サムライ」「新幹線」「時間に正確」「高齢化」「失われた十年」など、日本文化か社会問題が多く挙がります。他方、アジアのイメージは、「成長」「活気がある」「大量生産」「世界のビジネスセンター」等々。日本は成熟した国として尊敬される一方、良くも悪くも注意する必要の少ない国と思われてきているように感じます。また、彼らから日本に関する質問や評価(誤解もままあり)を聞くたびに、新たな発見があり、今後の日本について日々考えさせられます。膨大な国債をどうするつもりか?健康・長寿に有効な政策は何?なぜこんなに平等な社会なのか?等々。何でもありの問に、それ私の専門外なんだけど、と一瞬思ってしまうのですが、そうではないのです。現在日本が抱える課題で、財務省は関係ありません、知りませんで済まされるものはほぼ皆無です。財務省は本当に幅広い分野に携わる、人一倍責任の重い役所です。裏を返せば、様々な業務のチャンスに恵まれ、やりがいも格段に大きいのです。PROFILE●平成19年●平成21年大臣官房文書課仙台国税局調査査察部妥協を許さない対話の場経済学の学び-最適の選択をめざして世界観を練り直す時今後の日本を考える-注視しなくていい国?
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