財務省 採用案内 2013
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42尾﨑 輝宏高知県産業振興推進部副部長(総括)[平成9年入省]Message職員からのメッセージ<地方編>地方の実態に入り込む~決して霞が関だけではわからない現場の視点を~PROFILE●平成9年●平成11年●平成13年●平成15年●平成18年●平成19年銀行局総務課英・LSE、LBS主税局総務課金融庁総務企画局課長補佐大臣官房秘書課財務官室課長補佐国際局国際機構課課長補佐「生活を守る」「産業振興計画」~「地産外商」の取り組み財務省の「懐の広さ」 約2年前、私にとって未踏の地、高知に初めて降り立ちました。それまでの公務員人生は、留学に出して頂いた2年間を除き、全て霞が関で過ごしていた私にとって、初の地方勤務であり、大都市圏以外に初めて住む貴重な体験の始まりです。 高知県といえば、坂本龍馬、鰹のタタキ・・・それくらいしか前提知識の無い私を待ち受けていたのは、厳しい高知県の現状でした。その取り組みの一環をお示しします。 高知県は、いわゆる「中山間地域」が県土のほとんどを占め、過疎化が進み、高齢化率が50%を超える地域も現れています。そこで見たのは、都市部では想像もつかない、水の確保に苦しむ姿です。私が実際に足を運んだ現場の一つは、水道はもちろんなく、飲み水は岩からしみ出る湧水をためて飲み、洗濯などには家の前に流れている水路から直接水を引き入れるという状況であり、雨が降れば水が濁って使えません。慣れ親しんだ地域に安心して暮らすためには、「命の水」が確保されねばなりません。しかし、本格的な水道を敷設するコストを負担する余力は地域にないため、谷水をタンクにためて給水する最低限の施設の整備を支援しています。このような「生活を守る」支援を積極的に行う業務を私は担当しています。 高知県は、全国に15年先駆けた人口の自然減、10年先行した高齢化率の上昇という状況のもと、県内の経済規模が縮小しています。また、全国では好況の時期においても県内の景気は上向かず、抜本的な対策が求められていました。 そこで、平成21年に、尾﨑正直知事の強力なリーダーシップのもと、産業ごとの縦割りの計画ではなく、実体経済に合わせて産業間の連携を重視したトータルプランとして、「産業振興計画」を策定しました。もちろん、策定するだけではなく、PDCAサイクルに基づく不断の見直し、及び進捗に合わせた計画改定を毎年行っています。この計画の進捗管理、取りまとめも私は担当しています。 この産業振興計画の柱の一つとして、「地産外商」、すなわち地域の様々な資源や商品を県外・海外に売り出してお金を稼ぐ取組みがあります。県外に打って出なければ決して生き残れない状況下での「高知県の挑戦」です。 その一環として、昨年8月には、銀座にアンテナショップを開設し、販売拠点にとどまらず、業務筋を対象とする外商活動の拠点として県産品の販路開拓・販売拡大に挑戦しています。また、海外では、上海・シンガポールの事務所を活用し、海外でのフェアや商談会の実施により、意欲ある事業者様の海外挑戦を後押ししています。私自身も、国内・国外の様々な売り込み機会へ、実際、頻繁に出向いていますが、商売の現場の声を直接聞くことは、これまでにない経験で面白く、かつ、教えられることが多いです。 人口減少や高齢化は、都市部も含めていずれ全国に行き渡ります。いわゆる「人口減少先進県」である高知県こそ、まず課題を克服し、全国で先進的なモデルを持つ県となることを目指しています。 財務省で、優秀な仲間に囲まれながら、常に国家の存在意義・大本に立ち返りつつ、大局観のもとに仕事をする魅力は、他では得られないものでしょう。その大局観を養うために、時には霞が関の外で、違う視点から物事を見て、経験させて、幅広い視野を持つ人間を育てようとする懐の広い官庁、それもまた財務省です。 ぜひ、財務省の門をくぐって、より良い日本国を目指して、共に様々な難題に取り組んでみませんか。

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