財務省 採用案内 2013
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(1)関税政策の企画立案 関税率や関税制度は、例年夏頃に経済産業省や農林水産省といった関係省庁からの要望を受けて本格化する関税改正プロセスにおいて、関係省庁と協議の上策定されます。その際には、国内生産者保護の必要性、国内需要者・消費者の負担、国際交渉の結果や国際市況の動向、WTOルールや国内政策との整合性といった様々な要素を踏まえ、関税の目的や制度の趣旨が実現できるように総合的に判断する必要があります。関税局は、現行の自由貿易体制の下で個々の関税率や関税制度についてこうした判断を重ねつつ、来るべきWTOドーハ・ラウンド交渉妥結後に適切な関税体系が構築できるよう、現行の関税制度の検証や適切な関税制度の研究に積極的に取り組んでいます。(2)税関行政の企画立案・執行 税関は、国境を往来する貨物に係る諸手続の管理を通じて、国民生活・国民経済に大きく貢献しています。例えば、水際における不正薬物等の取り締まり、関税や消費税等の適正な賦課・徴収、また、国際的な貨物のセキュリティー確保といった重大な任務を担っています。更に、こうした任務を効率的に行うことが行政及び民間のコスト削減に資すると考えられるため、貿易の円滑化や税関手続の迅速化にも真摯に取り組んでいます。このように、様々な要請を踏まえつつ税関行政の方針を企画立案し、全国の税関の「司令塔」として総合的に運営していくことも財務省の任務の一つです。 関税局の国際部門は、主に、貿易や投資の自由化・円滑化をテーマとする国際的な政策協議や交渉を担当しています。特に、今後の我が国の繁栄は、世界、特に発展著しいアジア地域と共に成長の道を歩むということを抜きにしては考えられません。こうした観点から、例えば、現在は、WTO(世界貿易機関)を中心とした多角的自由貿易体制の強化、世界の主要貿易相手国との間での高いレベルの経済連携の推進、アジアを中心とした地域における貿易円滑化、税関制度に関する国際機関であるWCO(世界税関機構)における関税制度の調和化や新たなルールの策定に積極的に取り組んでいます。このような取り組みは、二国間の政策協議や途上国に対する技術協力、あるいは、ASEAN(東南アジア諸国連合)、APEC(アジア太平洋経済協力)及びASEM(アジア欧州会合)といった地域協力の枠組みを戦略的に活用しながら進められています。さらに、WTOドーハ・ラウンド交渉にも直接参画しており、特に、貿易円滑化交渉では、関税局の担当参事官が我が国の主席交渉官を務め、交渉をリードしています。これらの取り組みにおいては、例えば、経済開放と農業再生のバランス、セキュリティの確保と円滑な物流の両立といった政策上の論点について、国際的にも国内的にも説得力のある、具体的な方針を打ち出していく必要があります。また、特に近年は、国内政策として関税局が長年にわたり発展させてきた我が国の通関制度や貿易関連システムといったソフトインフラを海外に展開し、より直接的に、我が国の発展と成長に結び付けていくための取り組みも強化しています。こうした中では、相手国の制度や政策に関する深い理解、さらには他の主要国等の途上国に対する関与の動向の把握、新たな国際的な議論の枠組みの場の設定などが求められます。今、関税局の国際部門は、その使命として、こうした経済的にも政治的にも重要な課題において、明確で具体的な成果を出していくことが求められています。InternationalRelations Policy国際関係政策19<業務の主なカウンターパート> 自由貿易体制の維持、国内産業保護などの観点に立った関税政策の企画立案を行い、WTOやEPA交渉などに積極的に取り組んでいる。 また、全国の税関の「司令塔」として、水際での取り締まりと物流の円滑化、適正な関税の賦課・徴収に取り組んでいる。<概要>外務省/農林水産省/経済産業省/国土交通省/各国税関当局 等関税政策とは国際担当部局としての関税局国内担当部局としての関税局関税政策

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