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国家公務員共済組合分科会(平成25年6月14日開催)議事録

第20回
財政制度等審議会国家公務員共済組合分科会議事録

平成25年6月14日(金)
於:財務省本庁舎4階国際会議室


午後3時58分開会

〔 土谷給与共済課長 〕 皆様おそろいのようでございますので、一、二分、定刻より前でございますが、始めさせていただきたいと思います。

 

 それでは、ただいまから国家公務員共済組合分科会を開催いたします。

 

  委員の皆様におかれましては、お忙しいところをお集まりいただきまして、ありがとうございます。

 

 主計局で給与共済課長をしております土谷でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 本日は、皆様におかれましては、大変ご多用のところ、ご出席いただきまして、ありがとうございます。皆様には、本年1月6日をもちまして、当分科会の委員にご就任いただいたということでございまして、この点についても感謝申し上げます。

 

 国家公務員共済組合分科会は、毎年、大きな制度改正がある場合に、頻度を詰めて開催させていただいておりまして、昨年は、特に共済制度にとりまして、被用者年金一元化法、年金払い退職給付の法案を国会に提出するという大変大きな改正を抱えた年でございましたので、当分科会につきましても、9月と10月の2回、開催させていただいたところでございます。通常の場合ですと、大体年に1度、あるいは2度ほど開催させていただいて、現状を報告し、委員の皆様のご見解をちょうだいするといった頻度の開催になっています。

 

 今回につきましては、本来、1月にご就任いただいていますので、もう少し早い時期にと思っておりましたが、今年は政権交代等もございまして、私ども主計局も暫定予算の編成等もありましたので、この時期の開催になってしまったということを、おわび申し上げたいと思います。

 

  それでは、委員の改選もございましたので、改めて事務局を紹介させていただきたいと思います。

 

 私の左でございますが、共済調査官の高橋でございます。

 

〔 高橋共済調査官 〕 高橋でございます。よろしくお願いいたします。

 

〔 土谷給与共済課長 〕 給与共済課担当の主計局次長は岡本でございますが、申し訳ございませんが、本日は所用のため欠席とさせていただいています。また、佐々木委員、紅谷委員、三村委員も所用のためご欠席と伺っております。

 

 最後、本日の議題にございます社会保障制度改革国民会議における検討状況につきましては、内閣官房社会保障改革担当室の吉田審議官に説明をお願いしておりますので、途中からご出席いただくことになろうかと思います。

 

  早速でございますが、最初の議題といたしまして、分科会長の選任、分科会長の代理の指名をお願いしたいと存じます。

 

 分科会長が選任されるまでの間でございますが、私が議事を進行させていただくことになります。

 

 お手元の資料1の4ページをご覧いただきますと、財政制度等審議会令第6条第4項によりまして、当分科会には分科会長を置き、この分科会に属する委員の互選により選任することとされております。したがいまして、委員の皆様の互選で分科会長を選任いただきたいと思いますが、分科会長の選任につきまして、ご意見等ございましたら、お願いいたします。

 

 濱本委員、それでは、お願いいたします。

 

〔 濱本専門委員 〕 宮武委員に引き続きお願いしてはいかがかと存じますが、いかがでございましょうか。

 

〔 土谷給与共済課長 〕 今、宮武委員をご推薦する意見がございましたが、皆様、いかがでしょうか。

 

(「異議なし」の声あり)

 

〔 土谷給与共済課長 〕 それでは、宮武委員、よろしくお願いしたいと思います。

 

〔 宮武委員 〕 ご指名ということであれば、お受けいたします。

 

〔 土谷給与共済課長 〕 それでは、宮武委員には、こちらの分科会長の席にお移りいただきまして、以後の進行をお願いしたいと存じます。

 

(宮武委員分科会長席へ移動)

 

〔 宮武分科会長 〕 宮武でございます。初めての方もおいでになりますが、よろしくお願いいたします。

 

 ほかにもご適任の方は多数おいでになるかと思いますが、ご指名でございますので、司会進行役程度ということでお許しくださいますように、お願いいたします。

 

 それでは、早速でございますけれども、最初に分科会長代理を指名することになっておりまして、財政制度等審議会令の第6条第6項によれば、分科会長代理は分科会長があらかじめ指名することができるとされております。私としては、引き続き山崎委員にご就任いただきたいと思いますが、皆様、よろしゅうございますか。

 

 (「異議なし」の声あり)

 

〔 宮武分科会長 〕 ありがとうございます。

 

 それでは、山崎委員、よろしくお願いいたします。

 

〔 山崎臨時委員 〕 分科会長に事故があるときの職務代理でございますので、くれぐれも事故のないよう、ご自愛いただきますよう、お願いいたします。

 

 〔 宮武分科会長 〕 はい。不注意なことの多い人間ですので、注意いたします。

 

 本日の分科会は、1月の改選以降、初めての分科会でもありますので、お集まりいただきました他の委員の先生方にも一言ずつご挨拶をお願いしたいと思います。

 

 こちらからご指名をいたします。井堀先生から、ご順にお願いできますでしょうか。

 

〔 井堀委員 〕 東京大学の井堀です。引き続き委員を務めさせていただきます。よろしくお願いします。

 

〔 宮武分科会長 〕 臼杵委員。

 

〔 臼杵臨時委員 〕 臼杵でございます。引き続き、皆さんと一緒に取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

〔 工藤臨時委員 〕 中央大学の工藤でございます。昨年はちょっと大学の授業の日と重なりまして、全然出席できず、失礼いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。

 

〔 関臨時委員 〕 横浜国立大学の関と申します。初めて、今回、委員となりました。よろしくお願いします。社会保障を研究しております。

 

〔 棚村臨時委員 〕 全農林労働組合で委員長を務めております棚村博美です。昨年は共済制度の大きな改革という年でございまして、今年以降、それをどうやって軌道に乗せていくのかと、こういうことなんだろうと思います。また引き続いて委員を務めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

 

〔 濱本専門委員 〕 濱本でございます。引き続きまして、よろしくお願い申し上げます。

 

〔 林臨時委員 〕 一橋大学の林と申します。引き続き、よろしくお願いします。

 

〔 山崎臨時委員 〕 山崎でございます。昨年は一元化法が通った後、新たに年金払い退職給付を導入する検討に関わりました。関さんという非常に強力な知恵袋の協力もいただきまして、立派な法案の準備をさせていただいたつもりでおりました。なかなか国会で審議がおくれ、冷や汗ものでしたが、最終日に1日で、ほとんど審議なしに通るという、これも非常に寂しいことでございまして、いろんなご批判はありましたが、十分批判にも応えられる内容であったと思っておりますが、これからは2710月の施行に向けて事務局も大変だと思いますが、よろしくお願いします。

 

 以上でございます。

 

 〔 宮武分科会長 〕 ありがとうございました。

 

 続きまして、分科会の運営方針でございますが、財政制度等審議会の議事規則及び運営方針は、本年1月に開催されました財政制度等審議会総会におきまして、お手元の資料の5ページから7ページのとおりに定められております。この分科会におきましても、従来どおり、この議事規則及び運営方針に沿って運営していくことといたしまして、会議終了後には、議事要旨、議事録、会議資料をインターネットで公開することとしております。この点につきまして、特にご異議等ございませんでしょうか。

 

 (「異議なし」の声あり)

 

〔 宮武分科会長 〕 それでは、ご異議ないということでございますので、そのように進めさせていただきます。

 

 続きまして、本日、2つ目の議題であります国家公務員共済組合に関する最近の状況について、事務局より説明をお願いいたします。

 

〔 土谷給与共済課長 〕 それでは、お手元の資料2に基づきまして、最近の国家公務員共済組合の状況について、ご報告申し上げたいと存じます。

 

  表紙をおめくりいただきまして、1ページ目でございます。

 

 この1年間、大きな共済関係の法律が2本、成立しております。私どもといたしましては、長年の課題でございました被用者年金一元化という方針を立てて、政府として改革に取り組んできたわけでございますが、ここにございますとおり、平成24年8月10日に、その関係の法律が、まず成立いたしました。そのときに、従来の職域部分については廃止するということが決まったわけでございますが、その後の3階部分をどうするかという課題が積み残ったわけでございまして、今、山崎委員の話にございましたとおり、年金払い退職給付を創設するという有識者会議の報告書も踏まえまして、この2番目の法律を国会に提出させていただいたところでございまして、くしくも解散の日ということになりますが、1116日に成立しているところでございます。いずれも平成2710月、あと2年数カ月ほどございますが、施行を予定しております。

 

 もう一つ、詳しくは、また後ほど申し上げますが、この下にある法律が成立いたしまして、これは平成11年度から13年度にかけまして、マイナス物価が続いたときに、物価スライドを行わなかったということで、本来のあるべき水準よりも年金の給付水準が2.5%高い水準にあるということを適正化する法律が通ってございます。この点については、後ほど説明させていただきます。

 

 2ページ目でございますが、もう皆様、ご案内の内容かと思っておりますが、被用者年金一元化法でございますが、要すれば、公務員、私学共済についても、これを厚生年金に統合していくという話でございますし、3番目にございますとおり、保険料率も、時間をかけてでございますが、18.3%にそろえられることになりますし、当然、厚生年金という姿になりますので、(2)にございますとおり、制度的な差異についても一切解消するということでございます。

 

  後ほど触れますが、この6番目の追加費用削減、これにつきましては、全体の施行が平成2710月ということでございますが、一番下にございますとおり、公布から1年を超えない範囲内で政令で定める日の施行ということでございますので、今のところ8月の施行を予定して、準備を進めているところでございます。

 

 ページをおめくりいただきまして、3ページ目でございます。これが新しい3階部分の年金になります年金払い退職給付の概要ということでございます。細かな設計の説明は省略いたしますが、将来の積み立て不足を極力回避する仕組みということで、キャッシュバランス方式を採用した上に、保険料率の上限を法律で労使合わせて1.5%と定めると、なかなか近年の企業年金の中にもない先進的な要素を取り入れた仕組みだというように事務局としても考えているところでございます。この制度設計自体は、山崎委員からご指摘ございましたとおり、関委員にもご参加いただいた有識者会議の制度設計を踏まえて法制化されたものでございます。

 

 前回、10月末の議論におきましては、この場で2点ほどご指摘がございました。以後の政府内の検討に委ねるということでございましたが、念のため申し上げさせていただきますと、下から3つ目の丸、この公務上障害・遺族年金につきまして、これまでの制度は全額事業主負担ということでございましたが、今回、政府側の提案は労使折半ということとさせていただいたわけでございますが、それについてはいかがなものかという点が1つ、もう1点につきましては、最後の丸でございますが、旧職域部分の未裁定者について経過措置を講じる必要があったわけでございましたが、私ども当初の考えでは、この遺族給付の未裁定分ですが、水準につきましては通常4分の3でございますが、世代間の公平という観点も考えまして、これを2分の1に引き下げてはどうかという提案を考えておったわけでございます。

結果といたしましては、この当分科会でのご議論を踏まえましてですが、まず1点目の公務上障害・遺族年金の扱いにつきましては、有識者会議の報告書におきましても、国民の理解を得ていくためには労使折半とするということが適当ではないかということでしたので、そういうことも踏まえ、当初提案どおり労使折半ということとさせていただいています。

 

 2点目の遺族給付の経過措置の部分でございますが、これは4分の3の水準を2分の1に下げるということでございましたが、政府内で再度検討いたしました結果、経過措置をさらに置こうということで、当初10年間は、この4分の3の水準を据え置きまして、以後10年かけて2分の1の水準に下げていくということで、20年の経過措置を追加するということで、最終的な政府案として提出させていただいた次第でございます。国会におきましては、1116日に、今申し上げた内容を含んだ法案が成立したところでございます。

 

 次のページ、おめくりいただきまして、4ページ目でございますが、以上、被用者年金一元化の骨格となる2つの法律が既に成立してございます。これから、私ども事務局といたしましては、2年数カ月ほどございますが、この施行に向けた準備に、今現在も本格的に取り組んでいるところでございます。いろいろ課題はございますが、主だったものを、ここに掲げさせていただいております。

 

 1つは、情報共有化ということになりますが、これは厚生年金として一元化するわけでございますが、今現在ございます国家公務員共済組合連合会、あるいは地共済連合会、こういった既存の組織は生かしながら、これを活用していくことがより効率的であろうということではございますが、他方で年金受給者の方々から見ますと、これは1つの厚生年金ということになりますので、例えば、国家公務員の方につきましても、この方々も日本年金機構の窓口に行っても全く同じようなサービスが受けられるようにということで、受給者並びに組合員等の目から見て、ワンストップサービスを実現していくということが、利便性の向上という観点から課題となっているわけでございます。これにつきましては、システムの構成、その前提となる情報共有のあり方をどう考えるか、これはなかなか専門的な話でございますが、こういった点を、今、厚労省さんをはじめ4省庁、あるいはその実施機関も交えまして、どういう具体的な姿にしていくかということを検討しているところでございます。

 

 積立金につきましては、今も国家公務員共済組合連合会が運用指針を策定いたしまして、それに沿った運用が行われているわけでございますが、今後は厚生年金ということで、同じ政府の傘下に入っていくわけでございます。したがいまして、今までは国家公務員共済組合連合会が指針を作っていたわけでございますが、今回の法律におきましては、GPIFと3共済の実施機関が運用するわけでございますが、それを統一するような指針を、まず政府として策定することになります。

 

 その下に、この積立金の資産構成の目標の策定というものがありますが、これはそれぞれの積立金の管理運用主体が合同で、モデルポートフォリオのようなものを作成することを次の段階として想定しております。それを踏まえまして、個々の運用主体が、実際の自分たちの運用方針というものを定めていくという、こういう3段階構成になることを法律では想定してございまして、今後は、この具体的な指針、あるいはこういったモデルポートフォリオの策定等を進めていく必要がございます。

 

 3点目でございますが、年金払い退職給付ということで、キャッシュバランス方式ということになりますので、今までの公的年金の仕組みとは相当異なった仕組みになってまいります。基準利率をどういう形で定めていくか、かなりの程度、有識者会議報告書の中で指針は定めていただいているわけでございますが、それを踏まえながら、具体的な制度設計に移っていきたいと思っておりますし、この年金払い退職給付の部分につきましても、積立金の運用方針というものを策定する必要がございますが、これはまた、当然、将来の年金給付の権利として付与していく基礎利率が基本的に債券の金利に連動して定めていくという、かなり保守的な制度設計になってございますので、そういった制度設計を踏まえた、それに対応した運用方針としなければならないということになりますので、若干、この真ん中の積立金管理運用方針にあります2階の厚生年金部分とは当然異なってくる内容のものになるのではないかと、今の時点では、私どもも思っている次第でございます。

 

 いろいろ他にもございますが、こういった主だった課題、かなり重いものがございますので、事務局といたしましては、関係省庁とも協力しながら制度設計に取り組んでまいりたいと考えております。

 それと、あと1点、この関係でご報告でございますが、ちょっと資料は付けられておりませんが、本日、閣議決定されました、いわゆる成長戦略の中で、年金の積立金の運用ということで特定されているわけではないのですが、1つ、それも含んだ条項が入ってございまして、ご紹介だけさせていただきます。

 

 資料をお手元に用意できなくて申し訳ないのですが、読み上げさせていただきますと、「公的・準公的資金について、各資金の規模、性格を踏まえ、運用(分散投資の促進)等、リスク管理体制等のガバナンス、株式への長期投資におけるリターン向上のための方策等に係る横断的な課題について、有識者会議において検討を進め、提言を得る」という表現が、本日閣議決定されました成長戦略の中に入ってございまして、この公的・準公的資金の中には、内閣官房の説明によりますと、主たる対象は公的年金の運用であると。さらに言えば、国立大学法人でございますとか独法等が保有している資産、こういったものについて、横断的視点から、正しい運用のあり方がどういうものなのかということを内閣官房及び厚生労働省の合同で有識者会議を設けて、そこで検討を進めて、秋までに提言を出すということでございます。有識者会議のメンバーもこれからだということでございますので、私どもとして、今の時点でどういう結論になるのかということがわかっているわけではございませんが、当然、共済のほうにも関係してくる話でございますので、注視しておく必要があると思っているところでございます。資料につけられておりませんが、1つ報告でございます。

 

 あと最後、5ページ目、6ページ目でございますが、これは具体的な年金の受給額に影響してくる改正が2つございますので、委員の皆様はご承知のことと存じますが、念のため説明させていただきたいと存じます。

 

 1つ目は、追加費用の削減でございますが、これは先ほど申し上げましたとおり、被用者年金一元化法の一要素としまして、恩給期間のある共済年金の年金額については、恩給期間につきましては保険料を負担していなかったというところで、制度切りかえ前後の本人負担の差を考慮いたしまして、世代間の公平を図るため、恩給期間に相当する期間につきましては年金額を27%減額するという制度改正、法律が既に通っているわけでございます。ただしということで、これは既裁定年金の減額になりますので、最大でも共済年金全体の1割とすると、さらには年額230万円以下は減額しないと、こういう2つの配慮措置は講じさせていただいているところでございます。

 

 この法律は既に通っているわけでございますが、1年以内の施行ということでございますので、今年の8月施行、年金2カ月分を2カ月後に支給いたしますので、10月支給分から、この減額が行われる予定でございます。私どもの試算でございますが、大体、イメージといたしましては、この昭和34年以前の国家公務員期間を持っているということになりますので、大体75歳から90歳の公務員OBが中心でございまして、当然、若い方ほど減額率が、恩給期間が短うございますので少なくなりまして、90歳に近づいていくほど1割に近づいていくということなんですが、大体平均的な姿をとりますと、減額される方の減額率が56%ぐらいになるのではないかというふうに見てございます。

 

 財政的には、この追加費用が削減されますので、国庫の支出が当然減るということでございます。一番下の注にございますが、今、国の予算からは毎年2,100億円支出しているわけでございますが、この追加費用が削減されることによりまして200億円の財政の節減になる次第でございます。

 

 次のページでございますが、6ページ目でございます。これは共済年金特有の話ではございませんが、平成11年から13年に引き下げなかった分を、2.5%、3回分に分けて下げていくということでございます。右側の箱にございますとおり、1回目が平成2510月施行ということで、今年の12月支給分から1%下がるということになります。2回目、26年4月ですから、来年の6月支給分からさらに1%、27年6月支給分から、さらに0.5%。当然、毎年の物価の状況に応じまして、年金額の改定がございますので、この制度改正は、この分、効いてくるわけでございますが、また毎年の物価の状況に応じまして、実際にいくら改定されるかということは、また、そこで変動するわけでございます。

 

 私の説明は以上でございますので、ご質問等ございましたら、どうぞ。

 

〔 宮武分科会長 〕 それでは、ただいまの報告及び説明を聞いて、ご質問なりご意見等ございましたら、どうぞご自由にご発言ください。

 

 昨年からずっと、その都度、ご報告受けて、議論もしてまいりましたので、もしなければ、次の議題に移りたいと思います。よろしゅうございますか。

 

 社会保障制度改革国民会議における検討状況について、私どもの分科会にも関係ございますので、内閣官房社会保障制度担当の吉田審議官、本日お越しいただきましたので、説明をお願いいたします。よろしゅうございますか。

 

 〔 吉田社会保障改革担当室審議官 〕 内閣官房の吉田と申します。よろしくお願いいたします。

 

 私どものところで、社会保障制度改革国民会議について、事務局を担当させていただいておりますので、それについてご報告を申し上げます。

 

 お手元の資料の資料3と、それに付随する参考資料、2種類の資料を本日は用意をさせていただいております。いずれも横紙でございますが、それに沿ってご報告を申し上げます。

 

 資料の3を開けていただきます。まず社会保障制度改革国民会議について。一部報道がございますので、お耳に達しているかと存じますが、この会議は、資料の1にございますように、社会保障制度改革推進法という法律に基づいて設けられております会議であり、その設置期限が8月21日までと、時限であるという点に特徴の1つがございます。

 

 紙を離れますが、思い出していただきますと、昨年の社会保障・税の一体改革という一連の議論の中で、消費税引き上げについて、国税及び地方消費税に関する地方税法の改正が行われましたが、あわせて、この消費税の増税分の使い道であります社会保障制度につきましても、年金制度については4本の法律、子育てについては3本の法律があわせて成立をし、制度として、それぞれ必要な準備を経た上での施行することになっております。ただ、その際の議論として、特に自民、公明、民主という3党の枠組みの中で、消費税引き上げと並んで、その使途として行われる社会保障については、より明確な制度改正議論が必要ではないかという問題意識これあり、今申し上げました税法、あるいは社会保障関係法と一緒に、この社会保障制度改革推進法、この法律そのものは議員立法ではございますけれども、これが成立をし、その枠組みの中で、この国民会議が、今ワークしているというところでございます。

 

 そういう意味で、この国民会議に期待されておりますいくつかの役割の中で、特に消費税引き上げに伴う社会保障の姿というものをよりわかりやすくするという側面からいえば、当時の議員立法提案者のご発言などを引けば、8月21日という、この改革推進法が制定してから1年という期間を区切って、有識者の方々に議論をしていただいたらどうかという背景から、このような枠組みになっていると、事務局としては承知をしております。

 

 ただ一方で、この改革推進法、例えば、参考資料をめくっていただきますと、1ページ目には、改革推進法に盛り込まれております社会保障改革についての基本的な考え方でございますとか、あるいは参考資料の2ページ目以降には、年金、医療保険、介護保険、少子化などなど、個別の制度に関する今後の改革の方向というものが盛り込まれております。そういう意味では、視野としては、消費税引き上げを超えて、今後の社会保障のあるべき姿についても、有識者の方々からご示唆をいただきたいということで、この改革推進法に基づいて、国民会議が、今、ご議論をいただいているという状況でございます。

 

 なお、1ページ目の丸の3つ目にございますように、国民会議でご議論をいただいた後には、政府として、その報告書、審議結果を踏まえて、必要な法制上の措置をとるというところまでが改革推進法上に書いてございますので、そういう意味では、この有識者からなる国民会議の報告書が、政府としては法制上の措置までつなげるということが、この法律において枠組みとして決まっているという点も特徴かというふうに存じます。

 

 メンバーは、そこに書いてございますように、清家会長以下15人のメンバー、宮武分科会長、あるいは山崎先生などもご参画をいただいて、その2ページ目、これまで昨年の11月から昨日、第15回までの会議でご議論をいただいているところでございます。全体の流れを見ていただきますと、真ん中辺に7、8、9、10とございますけれども、医療・介護@、A、B、Cということで、先ほど申しました社会保障の4分野、正確に言えば消費税の増収分を充てることになっている社会保障の4分野、医療・介護、少子化、年金のうち、医療・介護はつながった議論が多うございますので、医療・介護を1つ、少子化を2つ、年金を3つとしたところで、第7回、3月から第13回の6月までの間、それぞれ3分野についての一巡の議論が行われ、そこでの議論を踏まえ、この14回、6月10日からは2巡目の議論に入って、1巡目の議論で出てきた方向性をよりさらに詳しくしたり、そこで必ずしも十分ご議論いただけなかったことについて深掘りをしていただくという議論のフェーズに現在入っているという状況でございます。

 

 お手元の資料の3ページ目、4ページ目をご覧いただきますと、ここには医療・介護の関係について、非常に広範な議論をいただいた、中間的な議論の整理でございますけれども、3ページ目が第10回、すなわち4月22日の時点において、それまでの議論を整理していただいたもの、そして4ページ目は、第14回、すなわち6月10日までの議論をまとめていただいたものを、清家会長が会議終了後、記者に対して、まとめられたご発言を整理していただいたものでございます。

 

 ちなみに、参考資料の方をご覧いただきますと、4ページ目のところにございますように、具体的な、より詳細なる議論の整理につきましては、4ページが4月22日に行われました医療・介護、1巡目の議論のまとめであり、18ページが5月17日の時点でまとめられた1巡目、少子化関係の議論であり、そして22ページが6月3日時点でまとめられました年金の議論ということになってございます。

 

 資料3の方で、先ほどの3ページ目、4ページ目を通じて見ていただきますと、医療・介護の方につきましては、大きな議論がいくつもございますけれども、3ページ目のところにございますように、1つが国民健康保険の保険者問題、2つ目が、高齢者医療費の負担の分かち合いの中で、特にまず被用者グループ、サラリーマングループにおける高齢者医療の医療費の持ち合い方について、総報酬割というものを入れるのが公平ではないかというのが、これまでの議論の中で多くありました。さらにその議論の先に、被用者保険間、健康保険組合、共済、そして中小企業を中心とする協会けんぽの間において、現在、頭割になっております高齢者医療費の持ち合い方を、総報酬に応じて割り振るという仕組みを提案されているわけでございますが、現在、この協会けんぽに入っている各制度分野ごとの財政力の違いを調整する税金、国庫負担が、結果的には制度として必要なくなる。その国庫負担を、じゃあ、どういう形で医療保険、あるいはそれ以外の分野を含めた全体として使用していくかという議論の中で、この国民会議における議論としては、医療保険全体の基盤を強める意味では、被用者保険間の高齢者医療費の持ち合い方を改めることにより生ずる国庫負担を、3ページ目にございます国保の持続可能性を高めるために投入するような考え方がどうかという議論が3ページ目の時点、つまり10回、4月22日の時点であり、恐縮ですが4ページ目でいえば、さらにその後の2巡目の議論を経て、Aでございますが、総報酬割によって生じた財源について、国保の方でもしっかり努力をいただくことを前提に、一部を持続可能性を高め、使うということもあるのではないかというようなご議論が、これまで出てきているという中間報告でございます。

 

 後先になって恐縮でございますが、この3ページ目、4ページ目につきましても、先ほどから申しておりますように、会議における、その時点その時点までの議論の整理をしたものでございまして、いわば中間まとめのような形で固まった文章でございますとか、ここの発言内容で、いわば政策方向は決まったというような議論の進め方はしておりません。最終的には、8月21日までの、この国民会議における報告書作業において、最終的に、この国民会議としての意思を決めていただくことになっておりますが、これまでの議論における、その段階その段階の議論の整理として、今、ご報告したようなことは取り上げられているということでございます。

 

 あわせて3ページ目には、Bとして、医療提供の問題、あるいは医療に対する患者さんのアクセス、フリーアクセスの問題などについても、これまでご議論をいただいているところでございます。

 

 また、参考資料、別添の方の22ページ。先ほど申しました、ここには年金の関係のこれまでの議論の整理という言葉が並んでございます。年金については、政党間における年金の大きな体系論のようなご議論から、昨年行われました一体改革、消費税の引き上げと一連のものとして行われました一連の年金制度改革の中で、具体的に引き続き詰めるべき課題として残っている、いわば宿題事項、いろいろなレベルでの議論がございます。年金分野について、これまで国民会議としてご議論いただいているのが、22ページ、あるいは23ページあたりが、基本的な考え方として、大きな年金制度として、どのような考え方に立って、今後の制度を考えていくかという論点であり、24ページ以降は、昨年の年金制度改正を踏まえて、それぞれの中で残された課題として意識されているもの。具体的には、マクロ経済スライド、あるいは支給開始年齢、25ページには、高所得者の年金給付、あるいは短時間労働者への適用拡大というような論点について、これまでの議論が整理されているということでございます。

 

  このようなそれぞれの分野を議論していただいている中、全体として2巡目のフェーズに入ってございますけれども、今後、8月21日までの設置期限の中で、国民会議としては議論を詰めていただき、報告書のような形で取りまとめていただく。そして、それを踏まえて、政府としては法制上の措置を講じるというスケジュールの中での、今、途中段階だという状況をご報告いたしました。

 

 少し時間が長くなりましたが、以上でございます。

 

〔 宮武分科会長 〕 ありがとうございました。

 

 ただいまの報告、説明について、ご質問とかご意見等ございましたら、どうぞご自由にご発言願えませんか。

 

 まだ議論の途中でございますので、吉田審議官の方でも、大分説明を慎重になさっていたと思います。私も山崎委員もメンバーに入っておりますので、何かここで質問するのも申し訳ありませんので、何かありましたら、ぜひお願いいたします。

 

 〔 臼杵臨時委員 〕 ありがとうございます。

 

 それでは、今ほど説明のあったところで、今後、8月21日までの議論として、国民会議の検討課題の中で、年金の部分を含めて、この分科会でも主たるテーマ、そこ、かんでくるということなんですけれども、ここのテーブルと、その国民会議のところとの進め具合というのは、どういうつながりになるのかということをちょっと教えていただければと思います。

 

〔 土谷給与共済課長 〕 私としては、この国民会議がどういうまとめ方を最終的にされるのかというのまでは存じ上げていませんが、おそらく何らかのものが出まして、これは共済に限らず、厚労省さんの抱えている、いろんな社会保障制度にも影響してくるものだと思いますが、その中でも、おそらく、例えば、今の医療の負担のあり方でございますとか、それが具体的な制度設計に、どうするかという段階に至れば、これは共済の方にも制度的に影響してくる話でございますので、その段階に至りますれば、この分科会でも、ちょっとどういう状況になっているかというのは、今の時点では想像できないわけですが、必要に応じて、この分科会を開催して、ご審議いただくということではないかと思います。おそらく、今、厚労省さんの審議会でも並行的にいろいろご審議されたりされている部分もあるんではないかと思いますが。

 

〔 宮武分科会長 〕 後期高齢者医療制度への支援金が、今は原則人数割りで3分の1分だけが報酬割になっておりますけれども、それを全額報酬割というか応能負担にしようという議論が進んでいるものですから、仮にそれが決まれば、やっぱり共済の方の保険料の支払いが増えることになります。そういう影響が様々に出てくるかと思います。まだ途中経過でございますので、ただ全体の制度設計が変わってくると共済の方にも影響が当然及びますので、必要があれば、ここでご報告するようなことが出てくるかと思います。

 

 他になければ、吉田審議官も大分ご多忙でありますから、解放していただいてということでございますが、よろしゅうございますか。

 

 本日は、これで議題が終了いたしました。今後の日程につきましては、改めて事務局から連絡をいたします。

 

 本日はどうもありがとうございました。

 

午後4時39分閉会

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