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財政制度分科会(平成29年4月7日開催) 議事録

財政制度等審議会 財政制度分科会
議事録

平成29年4月7日
財政制度等審議会


財政制度等審議会 財政制度分科会 議事次第

平成29年4月7日(金)10:30〜10:53
第3特別会議室(本庁舎4階 中-412)

1.開会

2.大塚副大臣挨拶

3.委員紹介及び分科会長の互選

4.分科会長挨拶、分科会長代理の指名

5.部会の設置、構成及び部会長の指名

6.閉会

出席者

分科会長

榊原定征

大塚副大臣
佐藤事務次官
福田主計局長
可部次長
藤井次長
茶谷次長
角田総務課長
江島主計官
安出主計官
高司計課長
青木法規課長
高橋給与共済課長
関口主計企画官
中島調査課長
八幡主計企画官
竹田大臣官房参事官
嶋田主計官
小宮主計官
泉主計官
阿久澤主計官
廣光主計官
奥主計官
岩元主計官
中山主計官
内野主計官
分科会長代理

田近栄治

委員

赤井伸郎

倉重篤郎

黒川行治

神津里季生

佐藤主光

角 和夫

武田洋子

竹中ナミ

土居丈朗

中空麻奈

永易克典

藤谷武史

宮島香澄

臨時委員

伊藤一郎

井堀利宏

老川祥一

大槻奈那

岡本圀衞

加藤久和

喜多恒雄

北尾早霧

小林 毅

進藤孝生

末澤豪謙

十河ひろ美

田中弥生

冨田俊基

冨山和彦

南場智子

増田寛也

~子田 章博

宮武 剛


午前10時30分開会

〔 中島調査課長 〕 それでは、時間がまいりましたので、ただいまから財政制度等審議会財政制度分科会を開催いたします。皆様方におかれましては、ご多用中のところ、ご出席いただきまして、ありがとうございます。

本分科会の庶務を担当しております、調査課長の中島と申します。本日は、まず本分科会の会長の選任を行っていただきますが、分科会長選任までの間、議事の進行を務めてまいります。よろしくお願いいたします。

それでは、まず初めに、大塚副大臣にご挨拶をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

〔 大塚副大臣 〕 おはようございます。財政制度等審議会財政制度分科会の開催に当たり、主計局担当の副大臣として、一言ご挨拶を申し上げます。委員の皆様におかれましては、ご多用中のところお集まりいただき、心から感謝を申し上げます。

本分科会においては、毎年度の予算編成や骨太の方針の策定に向けて、精力的なご議論をいただいているところでございます。先月27日に成立した平成29年度予算においても、昨年11月にいただいた建議を踏まえ、社会保障分野と非社会保障分野の双方の歳出改革に取り組み、一般歳出の伸びを5,300億円程度にとどめ、「経済・財政再生計画」の目安を2年連続で達成することができたわけでございます。

一方、それで十分かといえば、これから訪れる時代を考えれば全く十分ではないということが多くの先生方の感触ではないかと拝察いたします。人口動態はもとより、グローバルな、大きな構造変化が起きている時代でもございます。また、技術変化もこれまでになく革新的な変化が訪れており、こういった状況に対処しながら財政健全化を進めていかなければいけないと、この意味では、財政にとっては非常にチャレンジングな時代に突入していると存じます。

こうした中で、政府としては2020年度のプライマリーバランスの黒字化目標を堅持しているわけでございます。その目標達成に向けて歳出改革を、これまでの延長線上にとどまらず、先生方の専門性、ご知見等を活かして、更に踏み込んだ、より深い内容でご議論をいただければありがたいと思っているところでございます。

今後とも、財政当局としても財政の立て直しに向けてしっかりと取り組んでまいりますので、先生方のご協力を心からお願い申し上げまして、一言ご挨拶といたします。

〔 中島調査課長 〕 ありがとうございました。

それでは、議事に移ります。会長の選任に先立ちまして、今回新たに委員になられました方のご紹介をさせていただきます。

私のほうから、あいうえお順でお名前を読み上げさせていただきますので、皆様、一言ずつ頂戴できればと思います。また、お手元の資料1の委員名簿、配席図もあわせてご確認いただければと思います。

それでは、大槻奈那委員。

〔 大槻委員 〕 マネックス証券と、名古屋商科大学で教鞭をとっております大槻と申します。

専門分野は金融システム、金融機関の分析などですが、マネックス証券では個人の資産形成及び投資教育なども担当させていただいております。どうぞよろしくお願いいたします。

〔 中島調査課長 〕 ありがとうございました。

続きまして、喜多恒雄委員。

〔 喜多委員 〕 日本経済新聞の喜多でございます。

私は、30年ほど前に大蔵省の記者クラブで、キャップとサブキャップをやっておりましたが、その時の知識ではとてもついていけないということは自覚しておりますので、よく勉強をして、あまり財務省の足を引っ張らないようにやっていきたいです。よろしくお願いします。

〔 中島調査課長 〕 ありがとうございました。

続きまして、北尾早霧委員。

〔 北尾委員 〕 慶應大学経済学部の教授をしております、北尾早霧です。よろしくお願いいたします。

専門分野はマクロ経済学でして、人口構造の変化、それから社会保障改革の影響に関して、マクロ経済学のモデルを使った分析をしております。どうぞよろしくお願いいたします。

〔 中島調査課長 〕 ありがとうございました。

続きまして、榊原定征委員。

〔 榊原委員 〕 経団連の榊原でございます。

経団連でも、2020年度PB黒字化と大きな旗を掲げて、様々な提言をしております。ぜひ、この分科会でもそのような方向で議論を進めてまいりたいと思っております。よろしくお願いします。

〔 中島調査課長 〕 ありがとうございました。

続きまして、進藤孝生委員。

〔 進藤委員 〕 新日鐵住金の進藤でございます。

経団連の立場といいますか、経営に身を置く者として、そういった視点から様々な意見を言わせていただければと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

〔 中島調査課長 〕 ありがとうございました。

続きまして、藤谷武史委員。

〔 藤谷委員 〕 東京大学社会科学研究所の藤谷と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

私は法律学者でありまして、その中でも租税法と財政法を専攻しております。何卒よろしくお願いします。

〔 中島調査課長 〕 ありがとうございました。

続きまして、~子田章博委員。

〔 ~子田委員 〕 NHKの解説委員の~子田と申します。

私は、記者としては1998年12月から2000年6月まで、財研を担当しておりました。当時の予算では、介護保険の導入がテーマになっておりました。その後、フランクフルト、ワシントン、北京と駐在の経験がありますが、財政のことに関してはこれから勉強していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

〔 中島調査課長 〕 ありがとうございました。

続きまして、宮島香澄委員。

〔 宮島委員 〕 日本テレビの宮島香澄と申します。よろしくお願いいたします。

経済と社会保障の分野などの解説委員をしております。財政の問題などは、国民の一般の人から見ると難しいことも多いですけれども、大事なことを国民に分かってほしい、皆さんに分かってほしいと思って、日々放送をして、解説などをしております。

どうぞよろしくお願いいたします。

〔 中島調査課長 〕 ありがとうございました。

また、本日は所用によりご欠席されておりますが、秋池玲子委員、それから宇南山卓委員、小林慶一郎委員、中曽宏委員につきましても、新たに委員として任命させていただいております。

それでは、分科会長の選任を行っていただきます。財政制度等審議会令により、分科会長は分科会に属する委員の互選により選任することとされております。分科会長につきまして、ご意見がございましたら頂戴したいと存じますので、よろしくお願いいたします。

土居委員、お願いいたします。

〔 土居委員 〕 財政制度分科会の分科会長には、先ほどの総会で財政制度等審議会の会長にご就任されました榊原定征委員にご就任いただくのがふさわしいのではないかと思います。

この分科会は、ご承知のように春と秋にそれぞれ建議を出しておりまして、まさに予算編成に関して極めて重要な意見を具申しております。その意見を、より世の中に浸透させていただく発信力、これは榊原委員に勝る方はおられないのではないかと思います。

更には、経済財政諮問会議の委員もお務めになっておられまして、政策の中枢にも意見を述べる機会をお持ちであるということを含めまして、ぜひとも我々の財政制度分科会での建議の内容を、より政策に反映していただけるようにお願いすべく、榊原委員を推薦させていただきたいと思います。

〔 中島調査課長 〕 ありがとうございました。その他、ご意見ございますでしょうか。

角委員。

〔 角委員 〕 私も土居委員と同様、榊原委員に会長にご就任いただければと思います。

皆様ご承知のように、同氏は経済、財政等に関しまして非常に広い、深い知見をお持ちでございますし、また、各方面への影響力についても絶大なものがあると思います。お忙しいとは思いますけれども、ぜひ会長にご就任いただければと、同じ経済界としても思うところでございますので、よろしくお願いいたします。

〔 中島調査課長 〕 ありがとうございました。

武田委員、お願いいたします。

〔 武田委員 〕 私も、榊原委員に会長をお願いしたいと思います。

他の委員のご意見にもございました通り、榊原委員は経団連会長としてPB黒字化について積極的に働きかけをされていらっしゃる他、経済財政諮問会議、働き方改革実現会議、未来投資会議といった現在の国の優先課題に関する議論の会議に、委員として参画されており、その経済、財政、政策に関するご知見を当分科会の議論においても発揮していただきたく、推薦させていただきます。

〔 中島調査課長 〕 ありがとうございました。

その他、ご意見ございますでしょうか。

ただいま、土居委員、角委員、武田委員より、榊原委員を分科会長に推薦する旨のご意見を頂戴いたしましたが、皆様、いかがでございましょうか。

(「異議なし」の声あり)

〔 中島調査課長 〕 ありがとうございました。ご異議がないようでございますので、榊原委員に分科会長にご就任いただくことを決定させていただきます。

榊原委員におかれましては、恐縮ですが、会長席にお移りいただけますでしょうか。

(榊原委員、分科会長席へ移動)

〔 中島調査課長 〕 それでは、榊原会長からご挨拶を頂戴したいと存じます。よろしくお願いいたします。

〔 榊原分科会長 〕 先ほど会長にご推薦いただきました、榊原定征でございます。どうかよろしくお願い申し上げます。

これまで、本分科会では、吉川・前会長のもとで2020年度プライマリーバランス黒字化に向けて様々な議論を進めてきました。特に歳出改革に関する議論を非常に積極的に進めてきたと承知をいたしております。引き続き、社会保障改革、及びその他の歳出改革に関する議論をしっかりと進めてまいりたいと思っております。委員の皆様方におかれましては、活発なご議論を通じて、この分科会としての建議のとりまとめにご協力をいただきたいと思っておりますので、どうかよろしくお願い申し上げます。

〔 中島調査課長 〕 ありがとうございました。

続きまして、分科会の会長代理の指名でございます。財政制度等審議会令によりますと、分科会長代理は分科会長が指名することとされています。榊原分科会長から、どなたか分科会長代理にご指名をいただきたいと存じます。

〔 榊原分科会長 〕 それでは、私のほうから田近委員に会長代理をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

それから、あわせて今後の本分科会の議事運営につきましても、田近会長代理にお願いをしたいと思っておりますので、あわせてお願い申し上げたいと思います。

〔 中島調査課長 〕 ありがとうございます。田近委員には分科会長代理席にお移りいただきます。これで分科会長及び分科会長代理が決まりました。

議事運営は田近分科会長代理に進行をしていただくことになりましたので、ここからは田近分科会長代理に議事進行をお願いいたします。よろしくお願いします。

〔 田近分科会長代理 〕 議事進行を仰せつかった田近です。よろしくお願いします。多くの方とはもう長い間のおつき合いですけれども、新しくお会いする方も、ぜひ、よろしくお願いします。会長と連絡を密にして、審議を進めさせていただきたいと思います。

まず、本日最初の議題は部会の設置です。部会の設置についてお諮りしたいと思います。

これまで、財政制度分科会には、法制・公会計部会を設置してきました。今後も引き続き、資料2の通り法制・公会計部会を置くこととし、調査・審議をしていただきたいと考えております。この点についてご異議はございませんか。

(「異議なし」の声あり)

〔 田近分科会長代理 〕 では、引き続き法制・公会計部会を設置させていただきたいと思います。

早速、部会に属すべき委員及び部会長の指名を行いたいと思います。これにつきましては財政制度等審議会令により、分科会長が指名することとされています。榊原分科会長から、この法制・公会計部会に属すべき委員及び部会長のご指名をいただきたいと思います。よろしくお願いします。

〔 榊原分科会長 〕 この法制・公会計部会に属すべき委員につきましては、お手元の資料3の部会所属委員名簿(案)の通りといたします。

部会長は、私から指名させていただきます。黒川委員にお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

〔 田近分科会長代理 〕 ありがとうございます。

それでは、法制・公会計部会を設置すること、そして、部会長には黒川委員になっていただくことを決めさせていただきました。黒川部会長、一言ご挨拶をお願いします。

〔 黒川委員 〕 黒川でございます。法制・公会計部会、部会長のご指名を受け、大変光栄に存じます。

国の発生主義に基づく財務情報の重要性は、ますます認識されてきております。当部会に付託されました諸課題について、委員及び事務局の方々とともに真摯に対処してまいりたいと思います。今後ともお力添えのほど、よろしくお願い申し上げます。

〔 田近分科会長代理 〕 では、黒川さん、よろしくお願いします。

本日は初回で、非常に限られた時間でやっておりますけれども、ここで最後に、本日お手元に配付させていただいております資料について、事務局より一言報告がございます。

〔 中島調査課長 〕 ありがとうございます。

お手元の資料4、財政をめぐる最近の議論についてをご覧ください。2ページで、これは皆様ご承知の通り、「経済・財政再生計画」のポイントを整理しております。財政健全化目標としてはPBの2020年度までの黒字化を掲げ、歳出改革の目安としては、3年間で一般歳出の総額が1.6兆円程度、うち社会保障については1.5兆円程度の伸びになっているという安倍内閣のこれまでの3年間の取組の基調を2018年度まで続けていくといったようなことを、確認のためにご紹介してございます。

3ページをご覧いただきますと、今国会での財政健全化に関する主な議論を挙げてございます。左側には国会議員の先生方から挙げられた論点、それに対する右側は総理あるいは財務大臣の答弁ぶりでございます。

1つ目は、「2020年度のプライマリーバランス黒字化は本当に達成できるのか」という論点がございました。これにつきましては右側で、「目安」に沿った歳出改革をきちんと継続していくということ、それから、消費税を平成31年10月に引き上げるということ、そして2018年度に、必要があれば追加の歳出・歳入措置を検討するということで対応していくのだということをお答えしております。

2つ目のところは、財政健全化目標として、PB黒字化ではなくて債務残高対GDP比が下がっていくということでいいのではないかというような論点がございました。これにつきましては右側で、債務残高対GDP比を安定的に引き下げるためには、PBの黒字化が必要なのだと、PBは財政健全化の通過点なので、これをやっていくことは必要なのだということをお答えいただいております。

それから3つ目、シムズ教授が提唱するような、「物価水準の財政理論」についてどのように考えるかといったような論点もございました。これにつきましては、財政規律を放棄してどの程度物価上昇ができるのか、それをコントロールできるのかが実証されていないではないかということ、それから、我が国が主要先進国中最悪の財政状況の中で、仮に財政規律を放棄した時に、国債が本当に安定的に消化できるのかといったこと、むしろ、混乱のリスクを増大させることなく、財政健全化を維持しながら確実な方法でやっていくことが大事なのではないかというお答えをさせていただいております。

4ページ以降は、これらの論点に沿った参考資料を掲げさせていただいておりますので、後ほどご覧いただければと存じます。今後の建議の起草のご参考にしていただければと思っております。

ありがとうございました。

〔 田近分科会長代理 〕 本日は時間がありませんが、どうしても一言ということであればお願いします。

〔 冨田委員 〕 次回の20日に関しては、私は講義で休みなので、2点ほど、資料に関する留意点を申し上げておきます。

資料4の9ページ、シムズの話です。第1に、財政健全化にコミットしないで、例えば消費税率引上げの先送り等を行うと、将来の財政余剰の総和が小さくなる。すると、物価と政府債務残高の2つに影響を与えます。政府債務残高は市場価値の表示ですから、物価に影響せず、国債価格の下落、金利上昇が起こるかもしれません。既に40年債は額面に対して82円となっています。

第2に、現在の量的・質的金融緩和によって、右辺の将来の政府余剰の総和というものも小さくなっているはずです。日銀の国庫納付金は将来減り、マイナスになるだろうという予想は起こっております。それにもかかわらず、分母の物価水準は上がっておりません。

ここで紹介されているシムズは、サージェントと一緒にノーベル賞を受賞したのですけれども、その時にサージェントが、『The Ends of Four Big Inflations』という著書を書いています。そのような極めて大きな物価の変動や、極めて大きな資産価額の変動といった事態が起こる際にこの理屈を用いることはできますけれども、我々のように2%の消費税率の引上げ、あるいは2%の物価上昇といったような極めて精緻な議論に対して使用に耐え得るかどうかということは、検討が必要です。実際、ここにあるシムズ氏自身も、「It is easy to describe, but not to implement」というふうに言っています。以上2点が、留意すべき事項だろうと思います。

以上です。

〔 田近分科会長代理 〕 ありがとうございました。

本日、あるいはこれからの会議内容につきましては、榊原会長と私にお任せいただき、会議後に記者会見で会議の内容をご紹介させていただきます。会議の個々のご発言につきましては、皆様方から報道関係者等に話すことがないようにご注意お願いします。

次回は、4月20日木曜日の14時からということになっております。今後は、「経済・財政再生計画」をどうレビューするのか、その先も含めて、議論をしていきたいと思います。

本日は、これで閉会させていただきます。ご多用中のところ、ありがとうございました。

午後10時53分閉会

財務省の政策