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財政制度分科会(平成27年2月26日開催)議事要旨

 財政制度等審議会 財政制度分科会
〔議事要旨〕

1.日時 平成27年2月26日(木)10:00〜12:30

2.場所 財務省第3特別会議室(本庁舎4階)

3.出席者

(委員)
碓井光明、遠藤典子、倉重篤郎、黒川行治、角和夫、竹中ナミ、田中弥生、土居丈朗、富田俊基、中空麻奈、永易克典、吉川洋、板垣信幸、井堀利宏、老川祥一、岡本圀衞、葛西敬之、加藤久和、小林毅、佐藤主光、末澤豪謙、十河ひろ美、武田洋子、田近栄治、南場智子、宮武剛    (敬称略)

(財務省)
宮下副大臣、大家大臣政務官、竹谷大臣政務官、岡本主計局次長、太田主計局次長、西田主計局次長、新川主計局総務課長 他

4.議題

○事務局説明

  • 「財政健全化計画」の策定に向けて
  • 中長期の経済財政に関する試算
  • 後年度影響試算

○日本経済団体連合会説明

  • 「「豊かで活力ある日本」の再生 -Innovation & Globalization-」

○経済同友会説明

  • 「財政再建は待ったなし〜次世代にツケを残すな〜」

○委員ヒアリング 

  • 「国債の信用リスクと財政健全化〜市場のメカニズムは必要か〜」

―中空 麻奈 委員

5.議事内容

○ まず、事務局より、「「財政健全化計画」の策定に向けて」、「中長期の経済財政に関する試算」、及び「後年度影響試算」について説明を行った後、日本経済団体連合会より「「豊かで活力ある日本」の再生 -Innovation & Globalization-」について、経済同友会より「財政再建は待ったなし〜次世代にツケを残すな〜」について、説明をして頂きました。最後に、委員ヒアリングとして、中空麻奈委員よりお話を伺いました。

○ それらに対する各委員の質疑や意見は次のとおり。

【事務局説明、日本経済団体連合会説明、経済同友会説明】

  • 経団連、経済同友会のいずれも歳出抑制のシナリオは社会保障が中心だったが、地方財政も含めた財政健全化が重要であり、いずれにしても、財政、とりわけ歳出について選択と集中が問われている。
  • 中長期試算について、低金利を反映して債務残高対GDP比が低下していく期間だけ見せるのは、ややミスリーディング。
  • 中長期試算の経済再生ケースは楽観的。2020年度の9.4兆円の赤字をいかにして埋めるのか。バッファが必要。
  • 財政破綻の怖さが国民に伝わりづらく、歳出削減の努力への国民の理解がなかなか得られないのではないか。財政破綻をした場合、何が起きるのかよく国民に理解してもらう必要。
  • 3つの試算は、ベースラインケースですら、前提が楽観的であり、構造改革がうまく進まなかった場合の試算も行うべき。
  • 財政再建シナリオを実現した場合、しなかった場合に比べて将来世代にとってどの程度のメリットがあるのか、世代会計の定量的な分析を行うべき。
  • 財政健全化目標に関して、指標を債務残高対GDP比に変えるとの議論があるが、政府が具体的なアクションにつなげられる意味のある財政健全化目標は、PBの黒字化しかない。
  • 2020年が財政健全化のゴールではなく、2030年、2040年という長い目で考えるべき。
  • 政府の試算等で、名目成長率3%のケースを前提にしているが、本当に3%の成長は達成できるのか、やや疑問がある。
  • 各種試算を見ると、いろいろなシナリオがあるが、前提が相当異なるので、それぞれの前提のすり合わせの議論もすべき。
  • 財政健全化をきっちり進めていくためには、決算のスピードアップが必要。
  • 財政健全化については、経済成長、歳出改革、歳入改革の3本の柱を組み合わせて進めていくことが重要。それと並んでデフレ脱却も重要な課題。
  • 成長の源泉となるイノベーションを生み出す若い世代が将来に不安を感じないようにすべき。
  • 財政再建の必要性を国民にどのように伝えていくのかが大事。
  • 経済の好循環をどのように実現するのか。現状では、金融緩和でお金は余っているにも関わらず、それが企業に滞留し、消費や設備投資に結びついていない。
  • 3つの試算を見れば、高いビジョンを実現しないと、2020年度までの国・地方PB黒字化目標を達成できないことが理解できる。
  • 内閣府の試算については、経済再生ケースとベースラインケースとで赤字幅に差が出てきており、こうした前提を今後議論していくべき。
  • どの試算も想定されている成長率がかなり高い。内閣府の試算で用いられている全要素生産性の上昇率はバブル期の平均であり、かなり楽観的な前提。
  • 財政健全化を、政府だけではなくて民間でも進めていくためのインセンティブを与える努力をする必要。

【国債の信用リスクと財政健全化〜市場のメカニズムは必要か?〜】

  • 現状では、日銀が国債を大量に買い入れており、金利が低く、利払費が低くなっており、問題がないという議論もあるが、それは間違っている。デフレ脱却後の日銀の出口政策を迎えれば、ソフトランディングさせなければならないため、国債市場を注視していかなければならない。
  • 足元では国債市場で歪みが生じているが、デフレ脱却、経済再生を続けていくべき。
  • 日銀が国債を買っているから金利上昇はないという単純な話ではなく、水面下でリスクプレミアムが高まっているということを認識することが重要であり、財政健全化をしっかり進める必要。
  • 金利が非常に低いため、財政の状況が政治や国民に伝わっていない。財審は、財政の厳しさを国民に発信していく役割を担う必要。

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