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財政制度分科会(平成26年4月16日開催)記者会見

平成26年4月16日
財政制度等審議会 財政制度分科会


〔吉川分科会長〕 では、いつものように私のほうから、会議の概要をお知らせしますが、本日10時より財政制度等審議会財政制度分科会を開催いたしました。本日は、出張報告、財政再建に向けた各国の取組みを調査するということで、私どもの分科会で委員の方々に、海外出張をしていただいたわけですが、今回と次回で、海外出張の報告をしていただきます。今日が第1回のセッションということで、今、お手元に資料も配付されているかと思いますが、お一人の委員の方が、イギリスと、それから、ベルギー、ブリュッセル、要はEUですね。もうお一人がフランスとスウェーデン、それぞれ出張してくださって、その海外出張の報告をしていただいた。

 本日の財審のセッションは、基本的には、今お話ししているとおり、海外出張の報告ということなので、委員の方々から、細かい事実確認のようなことはありましたが、特別大きな意見というものは必ずしも数多くはなく、ただ、そうはいいましても、幾つかのご意見のようなものがあったわけで、それをいつものように簡単に私のほうから紹介させていただきます。

 お一人の委員の方から、皆さんもご存じのとおり、EUにはマーストリヒトの基準というものがもともとあるわけですし、また、その後も財政をめぐる問題の中で、さまざまな強化策も考えられてきている。それはお手元の資料にありますが、そういうものを受けて、お一人の委員が、やはり財政再建を本気でやっていく上では、コミットメントが非常に大切だと。これは、私たちがEUから学ぶべき1つの重要なポイントではないか。キーワード、コミットメントということでご意見がございました。

 それから、いつもは、お一人の委員が、こういうご意見をおっしゃったという形で紹介していますが、今日は事実関係にかかわるところなので、複数の委員の方から、これも、お手元の資料にありますが、フランスの特徴として、一般会計から独立した社会保障会計というものが存在している。これはもう皆さん、よくご存じのとおり、どこの国でも先進国、財政赤字膨張の最大の要因は、高齢化の下での、いわゆる社会保障関係の費用の膨張なのですね。もちろん、足下では、リーマンショックの後で、いわゆる財政出動をした各国で財政赤字が膨らんだのですが、しかし、中長期的に見ると、高齢化の下での社保関係の費用の膨張ということは、これはEUでもアメリカでも実は共通なわけですが、日本ももちろんそのとおりです。

 さて、そのポイントとなる社会保障について、フランスの特徴というのは、これについて、社会保障会計というものが存在する。これについて、フランスの経験をもう少し詳しく知りたいと。メリットもあるだろう、デメリットもあるだろう、そうしたことも踏まえて、日本としてそこからどのような教訓を学べるのだろうか、フランスの経験をもう少し精査したい、こういうご意見が、表現はともかく、複数の委員の方から、このフランスの社会保障会計について、もう少し知りたい、もう少し我々としても勉強すべきではないか、こういうご意見がありました。

 それから、また別のご意見としては、特にスウェーデンの経験等を踏まえて、財政の健全化には政治のリーダーシップも必要だけれども、やはり国民の理解、国民の政府への信頼が必要だ。スウェーデンは財政については、いわば優等生なのですが、今回の出張報告の中でも、スウェーデンでは政府への信頼が強いということがあって、そういうことを踏まえて、委員の方から、なるほど政治のリーダーシップということがよく言われるのだけれども、それだけではなくて、国民の理解、あるいは国民の政府に対する信頼、こういうことも改めて重要だということがよくわかったと、こういうご意見がございました。

 それから、お一人の委員からは、政府のバランスシートというものが大事だと。フローだけではなくて、ストックのバランスシートというものが大事だということで、出張との関係では、英国では随分前からそうしたバランスシートに関する情報というものも整備されてきている。

 それから、これもお手元の資料に書いてありますが、財政再建のためには、いわゆるPDCAサイクルが大切だ。財政再建に向けてのPDCAサイクルということについては、日本では本予算の編成過程もさることながら、補正予算によってしばしば財政再建への道が遠のいてしまうということが残念ながらある。この点、スウェーデンでは補正予算も含めてしっかり財政再建の計画を立てている。これも、今回のスウェーデンへの出張報告でよくわかったと。改めて、日本では、今申し上げた問題も含めて、決算、予算に対する決算をしっかり見て、決算委員会での報告、あるいは審議を踏まえて、翌年度の予算編成にそれを生かすべきだ、これこそが本当の意味でのPDCAサイクルだ、こういうようなご指摘がございました。

 出張報告に関する重要なご意見というのは、大体以上で報告させていただいたと思っています。初めにも申し上げたとおり、今日のセッションというのはやや特殊で、海外出張の報告ということでした。まずは出張報告そのものに相当時間を使いましたし、基本的にはそれに対する事実の確認ということでした。私からは以上ということにさせていただきます。

〔質問〕 どうもありがとうございます。

 1問だけ伺います。次回も含めて海外出張報告と聞いているのですけれども、それ以降はどのように議論を進めていかれるのでしょうか。

〔吉川分科会長〕 今後の財審の予定は、まだはっきりしていないところがありますが、とりあえず次回は4月28日に開催ということになっております。それで、先ほどもお話ししたとおり、海外出張、2つのセッションに分けて海外出張をお願いしていますので、今日の報告に続いて、海外出張報告第2弾というのを次回、予定しております。それとあとは、長期推計について、次回審議するということです。

 あらかじめで大変恐縮なのですが、長期推計につきましては、ひょっとしたら皆さん、ご関心があるのかもしれませんが、その点は今お話ししたとおり、28日に審議しますので、28日の財審後の記者会見で、しっかり報告させていただければと思っています。

〔質問〕 ありがとうございます。

〔吉川分科会長〕 そうしましたら、よろしいですか。

〔質問〕 特にございませんか。では、ありがとうございます。

(以上)

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