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財政制度分科会(平成26年4月4日開催)記者会見

平成26年4月4日
財政制度等審議会 財政制度分科会


〔吉川分科会長〕 いつものとおり私のほうから、会議の概要を紹介させていただきます。

 本日の9時半より財政制度等審議会財政制度分科会を開催いたしました。本日の会議は各論ということですが、地方財政、文教及び公共事業について、主計官の方々からご説明いただいて、質疑応答したということです。

3つテーマがありますので、テーマごとにご紹介したいと思います。

 まず、第1のテーマが、地方財政ですが、いつものとおり、委員の方のお名前は伏せた上で、各委員のご発言を紹介させていただきます。

 地方財政について、まず、お一人の委員から、地方の積立金を見ると、確実に地方財政に余裕が出てきており、国の財政が厳しい中で、地方歳出を厳しく見ていく必要がある、こういうご発言がございました。

 次に、もうお一人、別の委員の方が、地方行財政制度のあり方について、今後の人口動態も踏まえて早めに対応を考えていくべきだ。

 それから、次にまた別の委員の方、地方の積立金については、使途との関係で議論する必要がある。また、同じ委員の方、もう1つ、地方税の偏在是正の問題に取り組むべき、こうしたご意見がありました。

 次に、もうお一人、別の委員です。やはり積立金残高について、一体何に使われているのか、正確に言えば、何に使われようとしているのかということですね。それを調べるべきではないか。また、同じ委員の方、2点目として、住民に対する公共サービスのレベルとの関係で地方財政を議論する必要がある。こうした意見を述べられました。

 それから、また別の委員の方のご発言です。お手元に配付してある事務局の資料の中にあると思いますが、給与関係経費の議論については、交付税額の算定における議論である点をわかりやすく説明していく必要がある、このようなご発言がありました。

 次に、もうお一人、別の委員の方のご発言を紹介します。2点あるかと思いますが、第1点目、今後の人口減少を踏まえて地方ごとに中枢拠点を中心とした再編成をしていく必要があると、こういうご発言です。同じ委員の方は、もう1つ、地方法人特別税について、地方間の格差是正の観点から講じられた重要な制度であるから、今後もそれを残していくべきだ、こういうご発言でございました。

 もう1人、別の委員の方のご発言です。この委員の方は、交付税の配分にメリハリをつけることと、地方の情報開示を進めてもらいたい、こういう発言をされました。

 また、別の委員の方の発言です。これまで地方財政計画の歳出面の決算との乖離是正を進めてきたが、歳入面における決算との乖離是正も進めていく必要がある。

 同じ委員の方は、もう1つ別の論点として、今後、地方税による水平的な財政調整を拡大する必要がある。地方間の財源のばらつきを、国を通した、いわゆる垂直的な財源調整だけではなくて、地方間の水平的な財源調整を拡大する必要がある、こういうご発言だったと思います。

 それから、また別の委員の方は、地方についてもフローの議論だけではなくて、ストック、バランスシートを見ながらストックの議論も行うべきだ、こういう発言をされました。

 また別の委員の方、この方は、地方消費税率引上げに伴う財源の使い道について、今後フォローアップしてほしいと、こういうご発言です。

 それから、もうお一人、別の委員の方は、財審で議論を進めていく上で、データに基づいて議論を進めていく必要があるから、それぞれの背景、事情といったことがわかるような、議論の素材となるようなデータをもう少し集めてもらいたい、これは一般論ですが、そういうご発言がございました。

 では、続けて、本日の2番目の議題、文教関係では、お手元に資料、見ていただければわかると思いますが、1つが初等中等教育、もう1つが大学ということで、大きく2つのテーマがありました。また、この文教について、それぞれの委員の方のご発言を紹介いたします。

 お一人の委員の方は、大学評価は大学側の情報開示とデータベースの構築が土台となるが、日本はこの点で脆弱であり、今後、大学側の情報開示を求めていくことが重要だ、こういうご発言がありました。

 次に、また別の委員の方のご発言です。この方は、初等中等教育に関するご発言で、初等中等教育、特に学校の統廃合のことが議論になったわけですが、保護者の立場から言えば、教員の数ではなく質が高まるほうが望ましい。財政上の制約を考えても、人数の増員ではなく、教員研修など教員の質向上を進めるべきだ、こういうことをおっしゃいました。また同じ委員の方は、大学についての発言もされて、大学から企業に行く人材は少ないというのが現状であるが、大学だけにとどまるのではなく、企業等、ほかの場所で活躍できるようキャリアパスの多様化を図るべきだ、こういうことを言われました。

 次に、もうお一人、別の委員の方のご発言です。小中学校の統廃合は、教育面でも財政面でもプラスの効果があることは明らかであり、文科省も本質的には反対していないにもかかわらず進展しないというのが現状。原因をしっかりと検証し、関係省庁、自治体で連携して取り組むべき、こういう発言をされました。

 同じ委員の方は、大学について、それぞれの国立大学の地域における役割に応じて、組織を見直し、統合や施設・人材の共同利用といった検討を進めるべきだ。

 次に、もうお一人、別の委員の方のご発言です。教育面、財政面の変化を客観的に評価して示していくことが、各自治体において今後、小学校、中学校等だと思いますが、統廃合を進めていく後押しになるのではないか。

 次に、大学について、また同じ委員の方ですが、企業から大学へのキャリアパスをつくっていくことも、全体的な大学の質の向上につながる。

 次に、また別の委員の方のご発言です。地方の国立大学では、全ての学部に満遍なく資源を投入するのではなく、各大学で特徴を出して、それで勝負していくことが必要。

 次に、また別の委員の方のご意見を紹介いたします。小中学校の学校統廃合は、市町村が反対しているのではなく、コミュニティが反対するため、なかなか進まないという面がある。統廃合について追加的な財政措置をするのではなく、しっかりとコミュニティを説得することが必要。

 この同じ委員の方は、ポストドクターの問題というのは大変重要だと、単に教員の数を増やせという議論ではなく、キャリアパスの多様化が必要と。ポストドクのキャリアパスの多様化ということだと思います。

 それから、また別の委員の方のご発言を紹介いたします。高等教育に関しては、大学ごとの機能分化を進めていく必要がある。

 また、お一人、別の方のご意見を紹介します。この委員の方は、障害者の方々の教育については、ともに生き、ともに支えるという視点をどう教育に取り入れていくか、これが重要なので、今後議論を進めていく必要がある、こういうご意見を述べられました。

 教育について、文教について、最後にもうお一人の委員の方のご意見ですが、ポストドクターについては、数の問題だけではなく、大学に残るだけではなく他の道があるということを示していくことが重要。ポスドクのキャリアパスの多様化ということだと思います。

 文教については以上です。

 続いて、本日の3番目の議題であります公共事業について、委員の方々のご意見を紹介いたします。

 公共事業について、お一人の委員の方、維持管理に関して、今後どの程度コストがかかるのか、しっかり把握していくことが重要。特に市町村レベルの状況を把握する必要がある。

 次に、もうお一人の委員の方のご意見を紹介いたします。この委員の方は、3つご意見を述べられました。まず第1、ストックをどのように良好なものにするかに力を入れる必要がある。2番目、同じ委員の方のご意見です。国交省が2050年における1キロメッシュごとの人口データを出したが、これは多方面で用いることができる大変有益な情報である。各省にあるこうした有益なデータを有効利用する必要がある。例えば、病院や学校、バスターミナル等を全体として見て、総合的に対応していくことが必要だ。同じ委員の方の3番目のご意見、建設業で労働力不足になっているという問題との関係でのご発言です。労働力については、どの分野でも減っていくのだから、建設業関係、公共事業ですよね、単に予算を増やすというよりは、技術開発等の対応をすべきと。労働力が減っていっても省力の新しい技術を開発して対応すべきだという、こういうご意見でした。

 以上、この同じ委員の方が、3つのご意見を、述べられました。

 次に、また別の委員の方のご意見を紹介します。維持管理・更新も重要であるが、そもそも残すべき施設の選別ということも重要であり、特に人口減少が進む地域では、廃止すべき施設を決めていく必要がある、こうしたご意見を述べられました。

 次に、もうお一人、別の委員の方のご意見です。今後の公共投資に向けた大きなグランドデザインが必要と。

 また、別の委員の方のご意見です。新規投資よりも更新投資に重点を置くべきだ。国際競争力の観点から、公共投資についても重点配分が必要だ。

 もうお一人、また別の委員の方のご意見です。この委員の方は、社会資本の整備の更新は必ずしも税金だけでなく、PFIに言及されたと思いますが、民間による収益事業を活用することも考えるべきだ。

 次に、もうお一人、別の委員の方は、今日の3つの分野、つまり、この方は全部通してということですが、地方財政、文教、公共事業、全てにおいて人口動態の変化によって施策を考えていかなければならないということがよくわかった。キーワードとして、人口動態の変化ということがある、こういうご発言でした。

 私からは以上です。

〔質問〕 では、幾つか伺います。地方財政についての議論の中で、恐らく主計官から地方財政計画において、ここがこのぐらい減らせるのではないかという形で数字を挙げて、合計2.2兆円以上は減らせるというようなシミュレーションといったものの提示があったかと思いますけれども、これに関しては、先ほど伺った範囲だと、特に議論がなかったということでしょうか。

〔吉川分科会長〕 委員の方から数字に言及したご発言はなかったと思います。

〔質問〕 その数字、あるいは項目について、吉川先生は、どのように受けとめていらっしゃいますか。

〔吉川分科会長〕 財審としての全体の報告書がまとまったときに、会長としてどういう感想を持っているかというようなご質問ならば、それはそのときにお答えしますが、今まだ中途の議論ですから、今日のこの会見は、一応、私としては委員の皆様方のご意見を紹介するということに徹したいと思いますので、そういうことでお願いします。

〔質問〕 今後の運びについては、何か決まっていること、あるいはお考えがありますでしょうか。

〔吉川分科会長〕 財審としては、後で小宮課長から詳しくあるかもしれませんが、海外視察というものをやりました。ですから、その海外の視察の成果というものを、財審のメンバーの中で共有していく、それについて議論しようということにはなっています。

〔質問〕 地方財政のことでお伺いしたいのですけれども、先ほどの吉川先生による委員の意見の紹介では、給与に関しての意見は出ていたように思うのですが、地財計画の歳出の部分、その中で歳出特別枠についての意見というのはありましたか。

〔吉川分科会長〕 委員間では特になかったと思います。

〔質問〕 今日の3つのテーマの中で、人口動態の変化についてのご意見があったと思います。今後、人口動態の問題については、過去もいろいろ議論はあったと思うのですけれども、改めて財審として中長期的に、あるいは超長期的に考えるのか、そのことについてどのようにお考えなのか。

〔吉川分科会長〕 先ほど紹介したのは私の意見ということで紹介したのではなくて、最後に紹介したお一人の委員の方が言われたことで、それは私もそのとおりだと思いますが、地方財政、文教、あるいは公共事業、いずれもやはり人口動態と切り離せない面があるわけですね。ですから、財政のほうでは、各論として、地財とか、文教とか、公共事業とかあるわけですが、それらを横串で束ねるキーワードとして、人口動態というものがあると。例えば子供の数が減っていくということで、小中学校の統廃合を合理的に進めたらどうかとか、あるいは高齢化で公共事業がどうなるかだとか、いろいろあるわけです。やはり人口動態というのが今後のキーワードになるということは、そのとおりだと思いますし、今日、先ほどからご紹介した委員の方々のご意見の中でも、やはり人口動態を踏まえてと、その言葉を仮に私の紹介の中で、その言葉が使われていない方、委員のご発言でも、問題意識というか、そのご意見の背後には、私は人口動態を踏まえてということがあるようなご意見が多かったと考えています。

〔質問〕 公共事業について、委員の先生から、新規投資よりも更新投資に重点を置くべきだというご発言があったということなのですけれども、説明資料にありますように、公共事業については、新規投資をある程度抑制して、維持管理に重点化すべきだ、新規投資については、成長戦略として見込めるものに限るべきだという方向性について、特に異論とか反論とかはなかったという理解でよろしいのでしょうか。

〔吉川分科会長〕 反論はなかったと思いますね。既にもうご紹介したとおりで、複数の委員の方から、やはり現在あるストックのクオリティ、質をきちっと維持していくとか、見直すというような表現も含めて、更新投資に力点を置くという意見が、複数出たと思います。

〔質問〕 廃止施設といったときに、どのようなものになるのかというイメージについて、例えば子供の数が少なくなるから学校の建物を減らすとか、そういった説明とか、質問だとかはあったのでしょうか。

〔吉川分科会長〕 それはありませんでした。要するに、こういうことだったと思います。お一人の委員の方のご意見として、既に紹介済みですが、公共事業については、全体として新規から更新へという、そういう流れだと。ただ、その上で、更新に力点を置くといっても、今あるものを全て更新するのかというと、必ずしもそうではないだろうと。つまり、今ある社会資本、ストックの中に、よく見れば時代の役割を終えたものもあるかもしれない。役割を終えているのに、とにかく更新するのだというのであれば、これは変な話になるわけで、そういう意味で、そもそも更新するべきかどうかも、きちっと考えた上で、更新すべきものについては、しっかり更新する、そういう二段構えでいくべきだ、そういうことだろうと思います。それについては、反論みたいなものはありませんでしたし、多くの委員の方々は、恐らく、それはそうだという感じで理解されたのではないかと思います。

〔質問〕 ほかはいかがでしょうか。これで終わります。ありがとうございました。

(以上)

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