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財政制度分科会(平成23年8月22日開催)記者会見

財政制度等審議会 財政制度分科会
記者会見

平成23年8月22日
財政制度等審議会


〔吉川分科会長〕それでは、私の方から、きょうの会議の概要をまずお話しさせていただきます。

本日13時より、財政制度等審議会財政制度分科会を開催いたしました。初めに、これはもう皆さんもご存じのとおりですが、野田財務大臣が、参議院の関係でしょうか、出席できないということでしたので、かわって五十嵐副大臣からごあいさつをいただきました。ここはマスコミの方々も入っていただいていたわけですので、この内容については割愛させていただきます。

続きまして、事務局より、お手元にきょうの議題一覧もあるかとは思いますが、まず、先月29日に決定された東日本大震災からの復興の基本方針。それから、今月8月12日に閣議決定された中期財政フレームの改訂。同じ日に公表された、これは内閣府の経済財政の中長期試算。それから、最後に、欧米の財政を巡る最近の動きについて。これはすべて事務局から説明が行われました。

その後、外部の有識者の方々のヒアリングということで、本日はお2人の方からお話をお聞きしたということです。お1人は大和総研の鈴木主席研究員。「経済財政の中長期試算」改訂を踏まえた我が国財政の課題と論点について。続いて、もうお1人、BNPパリバ証券の中空部長から、欧州債務問題のアップデートについて、それぞれ最新の情勢を踏まえた分析を伺ったということでございます。

こうした事務局、それから、お2人の方のヒアリングに続きまして、委員の間で意見交換、あるいは質問等がなされたわけですけれども、幾つか紹介させていただきます。

お1人の委員からは、内閣府の中長期試算で消費税を10%まで増税、これは試算に組み入れられているわけですけれども、そうした増税をしても、2020年度のプライマリーバランス黒字化は難しいということになっている、こうした指摘があって、歳出歳入の全体的な構造を変えていくべき。また、地方の自由度を高め、地方でも税収を上げていく工夫が必要なのではないかという指摘もありました。

それから、もうお1人の別の委員から、2020年度に設定している黒字化目標の達成は非常に難しいという話も聞くが、当該目標について修正する予定はあるのか、補正予算についても一定の規律を設けることが必要なのではないか、こうしたご意見がございました。

また、別の質問、これは五十嵐副大臣になされた質問ですが、昨年6月、菅内閣として2020年プライマリーバランス黒字化を目標に掲げる、目標とするという閣議決定がなされた。昨年6月ですね。しかし、今回発表された内閣府の試算を見ると、経済成長が高いような場合、また、消費税10%まで増税をするというようなことが盛り込まれても、なお2020年度PB黒字化というのは難しいと、実現しないと、そういう試算になっているけれども、この点はどうなんですかという質問が五十嵐副大臣になされて、この点について、五十嵐副大臣から次のようなお答えがございました。

お答えは、目標を修正することについては全く考えていないと。歯を食いしばって頑張っていきたいと。今回の震災に関する補正についても、新たな国債を発行せずに行っていると。こうしたお答えが五十嵐副大臣の方から、先ほど申し上げた質問に対してお答えがあったということです。

また、他の委員のご意見、戻りますが、今回、きょうの会議で震災復興、復旧・復興の資料の説明があったわけですが、今回の震災の経験も踏まえて、また、今後のことも踏まえると、基礎的な財政情報を標準化し、開示していくことを考えるべきだと、こういうご意見もございました。

それから、きょうのヒアリングに関してですが、ヒアリングに関連して、プレゼンテーションしてくださった方に対して幾つか質問がなされたということで、1つはヨーロッパの状況について、ユーロに周辺国も組み込んだことがそもそも問題のもとだったのではないかと。中長期的に見たときに、ユーロの最適な範囲はどの範囲なのかと、こんなような質問もございました。それに対して、プレゼンテーションしてくださった方からは、次のようなお答えがあったと。そのお答えは、ユーロの構造に問題があるとは考えているが、一方で、欧州はユーロを維持したいという意向も強いと。ただし、財政出動もできないというジレンマに陥っていると。

もう一つ、これもまた質問なんですが、欧州の問題との関係で、流動性の問題というのがあるということだけれども、流動性の問題だけの問題であれば、思い切って流動性を供給すればそれで解決するということになるということなんだけれども、この点はどうなんだと。それに対する答えとして、まさに流動性を供給することでもたせている状況ではあるんだけれども、それだけでは限界があると。流動性自体はいろんな問題の国の国債等格付の問題や何かあるわけですが、基本的にはECBがそれに対して流動性を供給するということで備えているというような、そういう説明がありました。

それから、これは有識者のプレゼンに対して、一方通行のご意見ということですが、社会保障に関する説明があったものですから、その中でも特に医療関係ですね、プライマリーケア、この指摘をした委員の方のお考えでは、プライマリーケアの提供体制をどのように効率化するかというのが医療制度改革のポイントになると。お1人の委員がそういうふうに考えていらっしゃって、そうしたことを医療の改革について論じるときには、もっと強調してもらいたいと。きょうのプレゼンの資料の中にはそういう点が必ずしも指摘していないけれども、今後はそういう点を強調していただきたいという、そういうご意見があったということです。

あとは、最後にまた話がちょっと戻るようなことかもしれませんが、中期の財政フレームについて、要するにこういうフレームをつくっても、補正予算の調整でもともとのフレームがせっかくつくってもぐらぐらしちゃうという問題があるんじゃないかと。補正予算のあり方について、その中長期のフレームをもっと守れるような、ある種のディシプリンをもっと持つべきではないかという、こういうご意見がありました。

大体私の方から、きょうの会議の概要についてご紹介することは以上です。

〔幹事〕次回は決まっているんですか、何をやるかとか、時期とか。

〔吉川分科会長〕いや、きょうの会議自体ではまだ決まっていません。スケジュールについて……。

〔事務局〕事務局を務めております主計局の調査課長でございます。次回につきましては、きょう時点でまだ特段具体的なものは決まっておりません。それから、きょうの審議会の中でも、これをすべき、あれをすべきという議論も出ておりません。今後、調整をしてまいりたいと思っております。

〔幹事〕概算要求基準に関しては、この分科会で何か提言を出すとか、そういうのではなかったでしたっけ。

〔吉川分科会長〕いえ。

〔幹事〕ないですか。はい。

では、幹事から以上です。お願いします。

〔質問〕プライマリーバランスの黒字化目標を石にかじりついてでも守るというお話なのですが、守るためには、再度の消費税増税が必要になってくるかと思うんですが、その点についての言及なり質問というのはありましたか。

〔吉川分科会長〕最後のところ、もう一度よろしいでしょうか。

〔質問〕もう一段の消費税増税等も必要になってくるかとは思うんですが。

〔吉川分科会長〕そのような議論はございませんでした。

〔質問〕補正についてなんですけれども、中長期試算を守れるような原則論というのを、具体的にどんなものであるとか、あるいは補正、何らかの上限必要なのではというところに関して、少し、例えば深掘りした議論であったりとか、何か具体的な、こうした方がいいんだみたいな提案みたいなことで、議論の中ではあったんでしょうか。

〔吉川分科会長〕ございませんでした。

〔質問〕先ほどおっしゃった補正について、一定の規律が必要じゃないかという意見は、多数の委員の方から出たんでしょうか。どれぐらいの程度の方から出たんですか。

〔吉川分科会長〕お1人ではなくて、複数だったと思いますね。

もう少しその点で補足すれば、要するに補正予算といっても、例えば本来、本予算で厳しく見るようなものも補正の中にまじってるんではないかというようなことを少し言われた委員の方がいらっしゃったと思います。そういうようなことを念頭に置いて、補正、せっかく中期のフレームというのをつくっても、補正でそれが崩れちゃったんではしようがないではないかという、そういうご意見だったと思いますね。複数の委員の方がそういうことを言われたと。

〔質問〕それについては、すみません、吉川会長は、ご自身としてはどのようなお考えをお持ちでしょうか。

〔吉川分科会長〕補正案は、今回の震災、復興・復旧の補正なんかも含めて、補正予算を組まなきゃしようがないというような問題が生じるということはあると思うんですね。今回の場合にも、しかしながら、財源をちゃんと担保しておこうというような考えになっているわけで、要は、今の日本の財政というのは非常に厳しいというのは財審の委員の方々、全員でシェアされていることだと思うんですね。

ですから、先ほどから紹介している委員の方々の意見というのは、中期のフレームというのはそうした厳しい財政の中でしっかりした見通しを持って財政再建への道というのもひとつ射程に入れておこうと、それは当然、そうしたフレームをつくる目的でもあるわけですよね。それが補正によって崩れてしまうというのでは困るということなので、どうしても補正を組まなくちゃいけないような事態というのは当然あると思いますが、そうした場合でも、財源も含めてきちっと議論しなくちゃいけないというのが委員の方々のご意見だったんだろうと。

〔幹事〕よろしいでしょうか。どうもありがとうございました。

〔吉川分科会長〕どうも。

―― 了 ――

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